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教皇フランシスコと枢機卿たち 教皇フランシスコと枢機卿たち 

教皇、21名の新枢機卿を発表、8月に叙任式

教皇フランシスコは、8月下旬に枢機卿の会合を召集すると共に、新枢機卿叙任のための枢機卿会議の開催を予告。21名の新枢機卿の名を発表された。

 教皇フランシスコは、8月下旬に、すべての枢機卿による会合と、新枢機卿の叙任式のための公開枢機卿会を召集された。

 教皇は、5月29日(日)の正午の祈りの集いで、まず、今年8月29日(月)と30日(火)に行われる、新使徒憲章「プレディカーテ・エヴァンジェリウム」について考察する会合に、すべての枢機卿を招かれた。

 また、これに先立つ8月27日(土)、新しい枢機卿の叙任式のため、枢機卿会議を開催する旨を告げられた。

 そして、教皇は新しく枢機卿に任命された人々の名前を発表された。

 教皇フランシスコによる枢機卿任命は、今回で8回目となる。

 このたび任命された新枢機卿は21名、このうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は16名、投票権を持たない80歳以上の枢機卿は5名。

 80歳未満の新枢機卿16名のうち、教皇庁諸機関の責任者は3名。そして世界各地の教区(モンゴルは知牧区)から13名の司教・知牧らが選ばれた。これらの管轄区を大陸別で見ると、ヨーロッパ2、アジア5、アフリカ2、アメリカ4(北米1、南米3)となっている。

 また、これらの80歳未満の新枢機卿16名を出身国の点から見ると、ヨーロッパ4名(イタリア2名、スペイン、英国各1名)、アジア5名(インド2名、韓国、東ティモール、シンガポール各1名)、アフリカ3名(アルジェリア、ナイジェリア、ガーナ)、アメリカ4名(ブラジル2名、米国、パラグアイ各1名)となる。

 一方、80歳以上の新枢機卿5名のうち、3名が現役を引退した司教、2名は司祭。出身別では、コロンビア1名、ベルギー1名、イタリア3名である。

 現在、枢機卿の総数は208人、うち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は117人、投票権を持たない80歳以上の枢機卿は91人。来る8月27日の叙任式により、全枢機卿数は229人、そのうち80歳未満の枢機卿は132人に増える。叙任式後の全枢機卿団の大陸別構成は、ヨーロッパ107名(*80歳未満 54名)アメリカ60名(*38名)、アジア30名(*20名)、アフリカ27名(*17名)、オセアニア5名(*3名)となる。

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今回、教皇フランシスコによって新たに枢機卿に任命された人々は次の通り
(発表順、役職または司牧担当教区・出身国)。

80歳未満の新枢機卿

1.アーサー・ローチ大司教
(教皇庁典礼秘跡省長官・英国)

2.ラザロ兪興植(ユ・フンシク)大司教
(教皇庁聖職者省長官・韓国)

3.フェルナンド・ベルヘス・アルサガ大司教
(教皇庁バチカン市国委員会議長およびバチカン市国行政長官・スペイン)

4.ジャン-マルク・アベリーヌ大司教
(マルセイユ大司教区(フランス)・アルジェリア)

5.ピーター・エベレ・オクパレケ大司教
(エクウロビア大司教区(ナイジェリア)・ナイジェリア)

6.レオナルド・ウーリッヒ・シュタイナー大司教
(マナウス大司教区(ブラジル)、フランシスコ会・ブラジル)

7.フィリぺ・ネリ・アントニオ・セバスティアン・ド・ロザリオ・フェラオ大司教
(ゴア-ダマン大司教区(印)・インド)

8.ロバート・ウォルター・マッケロイ司教
(サンディエゴ教区(米)・米国)

9.ヴィルジリオ・ド・カルモ・ダ・シルバ大司教
(ディリ大司教区(東ティモール)・東ティモール)

10.オスカル・カントーニ司教
(コモ教区(伊)・イタリア)

11.アンソニー・プーラ大司教
(ハイデラバード大司教区(印)・インド)

12.パウロ・セザル・コスタ大司教
(ブラジリア大司教区(ブラジル)・ブラジル)

13.リチャード・クーイア・バーウォブル司教
(ワー教区(ガーナ)、アフリカ宣教会・ガーナ)

14.ウィリアム・ゴー・セン・シー大司教
(シンガポール大司教区・シンガポール)

15.アダルベルト・マルティネス・フロレス大司教
(アスンシオン大司教区(パラグアイ)・パラグアイ)

16.ジョルジョ・マレンゴ司教
(ウランバートル使徒座知牧区(モンゴル)、慰めの聖母宣教会・イタリア)

80歳以上の新枢機卿

1.ホルヘ・エンリケ・ヒメネス・カルバハル名誉大司教
(カルタヘナ大司教区(コロンビア)・コロンビア)

2.ルーカス・ファン・ローイ名誉大司教
(ゲント大司教区(ベルギー)、サレジオ会・ベルギー)

3.アリーゴ・ミリオ名誉大司教
(カリアリ大司教区(伊)・イタリア)

4.ジャンフランコ・ギルランダ神父
(教会法教授、イエズス会・イタリア)

5.フォルトゥナート・フレッツァ神父
(聖ペトロ大聖堂付司祭・イタリア)

29 5月 2022, 20:49

レジーナ・チェリの祈りとは?

レジーナ・チェリ(アレルヤの祈り)は、4つの聖母の交唱(アンティフォナ)のうちの一つです。(この他の聖母のための交唱には、アルマ・レデンプトリス・マーテル、アヴェ・レジーナ・チェロールム、そして、サルヴェ・レジーナがあります。)

教皇ベネディクト14世は、1742年、これを復活節の間、すなわち復活の主日から聖霊降臨までの期間、お告げの祈り(アンジェルスの祈り)の代わりに、死に対する勝利のしるしとして起立して唱えるようにと定めました。

お告げの祈りと同様に、早朝、正午、夕方と、一日3回唱え、その一日を神とマリアに捧げます。

この古いアンティフォナは、伝承によれば、4世紀、または10世紀にさかのぼります。その普及については、13世紀半ばから記録され、フランシスコ会の聖務日課に挿入されたことが知られています。これは、4つの短い詩句からなり、それぞれがアレルヤで終わります。これは、信者が天の元后マリアに向けて、キリストの復活を共に喜ぶ祈りです。

教皇フランシスコは、2015年4月6日、復活祭翌日のレジーナ・チェリの祈りにおいて、この祈りを唱える際の心掛けについて語っています。

「わたしたちはマリアに向かって、お喜びくださいと言います。なぜなら聖母に宿られた方は、おことばどおりに復活されたからです。そして、わたしたちは、聖母の取り次ぎを願うのです。実際、わたしたちの喜びは、聖母の喜びを反映するものです。マリアは御子イエスの死と復活の出来事の静かな証し人です。
母の喜びを自分のものとする、子らの喜びをもって、この祈りを唱えましょう。」

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