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パレスチナのガザ地区 2021年5月14日 パレスチナのガザ地区 2021年5月14日 

教皇、聖地の武力衝突に深い憂慮、早急な対話の必要訴え

教皇フランシスコは、聖地における武力衝突に深い憂慮を表明、対話と赦しの道を訴えられた。

 教皇フランシスコは、5月16日(日)、正午の祈りの集いで、聖地の情勢に深い憂慮を表された。

 イスラエルとパレスチナ間の軍事衝突がここ数日の間に拡大し、多数の死者・負傷者を出していることに対し、教皇は、憎しみと復讐を捨て、対話と赦しの道を歩むよう、改めて次のように訴えられた。

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  親愛なる兄弟姉妹の皆さん

 深い憂慮のもとに、今、聖地で起きていることを見守っています。

 ここ数日、ガザ地区とイスラエル間の武力衝突は激しさを増し、死と破壊の連鎖が生まれつつあります。大勢の人が負傷し、たくさんの無実の人が亡くなりました。

 犠牲者の中には子どもたちも含まれます。これは恐ろしく、またあってはならないことです。子どもたちの死は、未来構築への意志ではなく、破壊への意志の表れです。

 それだけではありません。イスラエルの様々な地域に広がりつつある憎しみと暴力は、市民間の友愛と平和な共存を深く傷つけるものです。早急に対話の道を開かないならば、それを癒すことは容易ではないでしょう。

 憎悪と復讐はどこに向おうとしているのでしょうか。他者を傷つけながら、平和が築けると、わたしたちはほんとうに考えているのでしょうか。

 「神の名のもとに、すべての人間は、権利・義務・尊厳において平等に創られ、互いに兄弟として共存するよう召されています」(参照 文書「世界平和のための人類の兄弟愛」)。

 武力を停止し、国際共同体の助けのもとに、平和の道を進むよう、責任者らに呼びかけたいと思います。

 イスラエルとパレスチナの人々が、対話と赦しの道を見出し、共通の希望と兄弟間の共存に向かって、一歩一歩自らを開きながら、平和と正義の忍耐強い構築者となることができますように。

 子どもたちをはじめ、すべての犠牲者のために、平和の元后マリアに祈りましょう。

16 5月 2021, 15:34

レジーナ・チェリの祈りとは?

レジーナ・チェリ(アレルヤの祈り)は、4つの聖母の交唱(アンティフォナ)のうちの一つです。(この他の聖母のための交唱には、アルマ・レデンプトリス・マーテル、アヴェ・レジーナ・チェロールム、そして、サルヴェ・レジーナがあります。)

教皇ベネディクト14世は、1742年、これを復活節の間、すなわち復活の主日から聖霊降臨までの期間、お告げの祈り(アンジェルスの祈り)の代わりに、死に対する勝利のしるしとして起立して唱えるようにと定めました。

お告げの祈りと同様に、早朝、正午、夕方と、一日3回唱え、その一日を神とマリアに捧げます。

この古いアンティフォナは、伝承によれば、4世紀、または10世紀にさかのぼります。その普及については、13世紀半ばから記録され、フランシスコ会の聖務日課に挿入されたことが知られています。これは、4つの短い詩句からなり、それぞれがアレルヤで終わります。これは、信者が天の元后マリアに向けて、キリストの復活を共に喜ぶ祈りです。

教皇フランシスコは、2015年4月6日、復活祭翌日のレジーナ・チェリの祈りにおいて、この祈りを唱える際の心掛けについて語っています。

「わたしたちはマリアに向かって、お喜びくださいと言います。なぜなら聖母に宿られた方は、おことばどおりに復活されたからです。そして、わたしたちは、聖母の取り次ぎを願うのです。実際、わたしたちの喜びは、聖母の喜びを反映するものです。マリアは御子イエスの死と復活の出来事の静かな証し人です。
母の喜びを自分のものとする、子らの喜びをもって、この祈りを唱えましょう。」

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