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教皇、ロレートを巡礼、サンタ・カーサでミサ

「神のお告げ」の祭日、教皇フランシスコはイタリアの聖母巡礼地、ロレートを訪問された。

カトリック教会の暦は、3月25日、「神のお告げ」を祝った。

この日、教皇はイタリア中部マルケ州ロレートの聖母巡礼聖堂を訪れた。

ロレートは、イタリアの数ある聖母巡礼地の中で、最も重要なものの一つ。

アドリア海を見下ろすロレートの丘の上にそびえる聖母巡礼聖堂は、その内部に、ナザレのマリアの家族が生活し、マリアが天使から神のお告げを受けたと伝承される家、「サンタ・カーサ(聖なる家)」を保管している。

ロレートに到着された教皇は、「神のお告げ」を祝うミサを、この「サンタ・カーサ」の古い3面の壁に囲まれた祭壇で捧げられた。

ローマ教皇がサンタ・カーサの祭壇でミサを捧げたのは、1857年ピオ9世以来、162年目となるが、歴代教皇たちのロレートの聖母への崇敬は篤く、これまで聖ヨハネ23世、聖ヨハネ・パウロ2世、ベネディクト16世ら、多くの教皇たちがこの巡礼聖堂を訪れ、サンタ・カーサで祈り、聖堂の内外でミサを捧げている。

教皇がサンタ・カーサでミサを捧げる間、巡礼聖堂の内部には病者やお年寄りたち、外の広場には若者を中心におよそ1万人の巡礼者らが集い、教皇と祈りを共にした。

教皇はミサの終わりに、昨年10月バチカンで開催された「若者と召命」をテーマとしたシノドスのまとめ・今後の司牧方針となる、「使徒的勧告」に署名された。

また、教皇は、黒い聖母子像で知られる「ロレートの聖母」に、金の薔薇を捧げられた。

次いで、教皇は聖堂内の病者や、広場の巡礼者に挨拶をおくられた。

司教らと昼食を共にされた教皇は、ロレートを後にされ、バチカンに戻られた。

25 3月 2019, 16:10