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クリスチャン・トゥミ枢機卿 クリスチャン・トゥミ枢機卿 

カメルーンで拉致されたトゥミ枢機卿、解放される

カメルーンで、11月5日、クリスチャン・トゥミ枢機卿が拉致される事件が発生した。同枢機卿は、翌日6日、解放が確認された。

 カメルーン西部のバメンダとクンバを結ぶ道で、現地時間11月5日午後、クリスチャン・トゥミ枢機卿(90)が武装集団に拉致された。

 拉致の翌日6日、トゥミ枢機卿の解放が、ドゥアラ教区のサムエル・クレダ司教の声明によって確認された。

 トゥミ枢機卿が児童らに学校に行くことを励ましたことが、拉致の動機とされる。

 同地域では、数日前、武装集団によって何人かの教師が誘拐され、11月5日に解放されたばかりだった。

 また、先月24日には、クンバの学校に武装グループが乱入し、8人の児童が殺害された。この事件に対し、教皇フランシスコは、深い悲しみを表され、暴力の停止と、若者たちに教育と未来が保証されるようアピールされている。

 拉致から解放されたトゥミ枢機卿は、1930年生まれ。チャドとの国境に近いカメルーン北部で、貧困問題や民族分裂などの地域問題の第一線に立ってきた。カメルーン北部と南西部の平和推進と、少数派のアングロフォンへの差別反対のために闘ってきた同枢機卿は、2019年、ネルソン・マンデラ賞を受賞している。

06 11月 2020, 16:32