教皇、スーダンでの暴力停止と対話を呼びかける
教皇フランシスコは、聖霊降臨のミサに続く正午の祈りで、緊張の続くスーダン情勢に言及。暴力の停止と対話を訴えられた。
教皇フランシスコは、6月9日(日)、バチカンでとり行われた聖霊降臨のミサに続き、正午のレジーナ・チェリの祈りを唱えられた。
教皇は祈りに先立ち、緊張の続くスーダン情勢に言及された。
スーダンでは、30年にわたる長期政権を敷いたバシル大統領が、今年4月、市民の抗議運動を受けた軍事評議会によって解任・拘束されたことで、その独裁に終止符が打たれたばかり。現在、軍事評議会による統治が行われているが、民主化を目指すデモ隊は、文民政府への移管を強く求めている。
こうした中、軍側は、民主化を要求し座り込みなどを続けるデモ隊を強制的に排除するため、武力による弾圧を実行。現地の医療団体によれば、死者は100人を超え、負傷者は数100人に及ぶという。
教皇は、スーダンからここ数日届くニュースに悲しみと憂慮を表明。
暴力の停止と、対話を通じた共通善の追求が行われるよう、教皇はスーダン国民のために祈りを呼びかけられた。
09 6月 2019, 16:48