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2023年10月に行われた「シノドス第16回通常総会」第1会期の会議風景 2023年10月に行われた「シノドス第16回通常総会」第1会期の会議風景  (Vatican Media)

2024年秋のシノドス第2会期に向け、2つの文書発表

2024年10月に開催される「シノドス第16回通常総会」の第2会期に向け、シノドス事務局より2つの文書が発表された。

 「共に歩む教会のため − 交わり、参加、そして宣教」をテーマにした「世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会」の第2会期が、2024年10月2日(水)から同月27日(日)まで開催される。

 これに先立ち、3月14日、バチカンのシノドス事務局より、2つの文書が発表された。

 そのうち一つは、シノドス事務局文書「世界代表司教会議・第16回通常総会・第1会期中に浮かび上がった考究を要する命題についての教皇庁諸機関の協力における研究グループ」と題されたもの。

 これに対し、もう一つは、シノドス事務局文書「宣教するシノドス的教会になるためには? 世界代表司教会議・第16回通常総会・第2会期を前に神学的考察を深めるべき5つの視点」というタイトルがつけられている。

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 最初の文書は、教皇フランシスコの今年2月16日付の自筆文書中の決定を受けたもので、世界代表司教会議・第16回通常総会・第1会期中に浮かび上がった熟考すべきいくつかのテーマのうち、特に10の命題について、各問題を専門とする教皇庁諸庁が協力し、シノドス事務局がその責任者となって行うグループ研究について、その進め方とテーマ内容等を記している。

 研究対象となる命題として、カトリック東方典礼の教会とラテン典礼の教会の関係や、貧しい人々の声に対する傾聴、デジタル環境における宣教、聖職者のいくつかの特定の役務のあり方についての神学的・教会法的問題、シノドス的・宣教的視点から見た司教のあり方等をめぐるテーマが提起されている。

 これらの研究は、2025年6月まで続けられ、2024年秋のシノドスの際に進行状況の中間的発表が予定されている。

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 もう一つの文書は、シノドス第16回通常総会・第2会期を前に、「宣教するシノドス的教会になるためには?」という大きな問いを示すものである。

 そして、この指針的な問いを背景とし、シノドス第1会期と第2会期の間に、新たな協議プロセスへと関係者らを招いている。

 ここでは、「地方教会のシノドス的・宣教的な顔」、「教会間のグループのシノドス的・宣教的な顔」、「普遍の教会のシノドス的・宣教的な顔」「シノドスの方法」、「宣教するシノドス的教会の『場所』」の5つの視点からの考察が求められている。

 司教協議会が中心となり、各教区の貢献を要旨にまとめ、5月半ばまでにシノドス事務局に届けることで、これらはシノドス第2回期の「討議要綱」作りの基礎として活かされていく。

14 3月 2024, 18:17