セバスティアーニ枢機卿逝去、元聖座財務局局長

　バチカンにおける現在の財務事務局の前身である、聖座財務局で局長を務めたセルジョ・セバスティアーニ枢機卿が、1月16日、ローマで逝去した。92歳だった。

　セバスティアーニ枢機卿は、1931年生まれ、イタリア中部マルケ州出身。1956年、司祭叙階、教皇庁の外交の道に入った。1976年、駐マダガスカル教皇大使代理に任命され、同年、司教叙階。1985年、駐トルコ教皇大使。1994年、紀元2000年の大聖年評議会および同中央委員会の最初の事務局長。1997年、聖座財務局局長。2001年、教皇聖ヨハネ・パウロ2世によって枢機卿に任命された。

　教皇フランシスコは、セバスティアーニ枢機卿の訃報に接し、同枢機卿の親族に弔電をおくられた。その中で、教皇は、福音と教会への奉仕のために人生を寛大に捧げた「善良で注意深い主のしもべ」として同枢機卿を思い起こし、冥福を心から祈られた。

　セバスティアーニ枢機卿の逝去により、現在の全枢機卿数は239人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は132人、投票権を持たない80歳以上の枢機卿は107人となった。