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地方教会における『世界青年の日』のための司牧的指針書発表 地方教会における『世界青年の日』のための司牧的指針書発表 

地方教会の「世界青年の日」に司牧的指針書

教皇庁信徒・家庭・いのち省より、地方教会における「世界青年の日」のための司牧的指針書が発表された。

 教皇庁信徒・家庭・いのち省は、「地方教会における『世界青年の日』のための司牧的指針書」を発表した。

 「世界青年の日(ワールドユースディ)」は、カトリックの若者の祭典で、数年ごと(現在は3年ごと)に異なる開催地で行われる世界レベルの大会と、毎年記念される地方教会レベル(主に教区レベル)のものがある。

 このたびの指針書は、地方教会レベルでの「世界青年の日(ワールドユースディ)」が、これまでの「受難の主日」から、「王であるキリスト」の祭日に変更して記念されるようになったことをきっかけに、あらためてこの記念日の意義と青年司牧の重要性を考えることを目的にしたもの。

 同文書は、全7章からなる。

 第1章では、聖ヨハネ・パウロ2世にはじまり、ベネディクト16世、フランシスコへと続く、教皇たちの「世界青年の日」に対する重要な関心が記される。

 第2章では、地方教会レベルでの「世界青年の日」の意味と価値、それが若者たちはもとより、地方教会全体にもたらす実りについて触れている。

 第3章は、地方教会レベルでの「世界青年の日」が「王であるキリスト」の祭日に記念されることの意味、「キリストを王として皆さんの生活に迎え入れてください」と若者たちに呼びかけるそのメッセージ、また普遍の教会がこの日若者たちを司牧の関心の中心に据え、彼らのために祈ってほしいとの、教皇フランシスコの願いを示している。

 第4章は、「世界青年の日」が目指すものとして、以下の主要な目標を挙げている。
 ‐「世界青年の日」が、「信仰の祝祭」であるように
 ‐「世界青年の日」が、「教会の経験」となるように
 ‐「世界青年の日」が、「宣教の体験」となるように
 ‐「世界青年の日」が、「召命の識別の機会」また「聖性への召し出し」となるように
 ‐「世界青年の日」が、「巡礼の経験」となるように
 ‐「世界青年の日」が、「普遍的兄弟愛の体験」となるように

 第5章では、地方教会レベルでの「世界青年の日」が若者たちの教会活動への参加を促し、その経験を通して教会の活性化につなげ、若者たちを主役とすることで、地方教会の豊かさを示す機会とするよう招いている。

 第6章は、毎年発表される「世界青年の日」に向けた教皇のメッセージを、同記念日やその準備において、有効に活用することを勧めている。

 そして、終章では、「世界青年の日」を地方教会の活動における重要行事と位置づけると共に、それを実り多いものとするための特別な配慮を奨励している。

18 5月 2021, 14:30