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未成年者の保護めぐる司教会合:第3回ブリーフィング  2019年2月23日 未成年者の保護めぐる司教会合:第3回ブリーフィング  2019年2月23日  

未成年者の保護めぐる司教会合:第3回ブリーフィング

「教会における未成年者の保護」をめぐる司教会合が続く中、3回目のブリーフィングが行われた。

「教会における未成年者の保護」テーマの司教会合3日目、会場のバチカン・シノドスホールに近い、アウグスチノ教父学研究所で、第3回目のブリーフィングが行われた。

このブリーフィングには、同日、会合の総会で発表を行った、ナイジェリア出身、聖なる幼きイエス会の総長のSr.ベロニカ・オペニボが出席。たとえ、それぞれの教会が置かれた環境は異なっても、皆が「沈黙の文化」と闘う必要があると述べた。

シスター・オペニボは、例えばアフリカは欧米に比べて、ある種のテーマについて自由に話す環境はないが、それにも関わらず、今、少しずつではあるが、勇気をもってこの問題を訴える人が出始めている、と報告した。

この会合で司会を務めるフェデリコ・ロンバルディ神父は、虐待を明るみに出すという意味で、どのように行動し、誰のところに行くべきかを示す、明確な規則や指導書の必要が、緊急事項として、会議の中で繰り返し取り上げられた、と話した。

また、同様に「訴えのための窓口」「相談窓口」のようなものを、すべての司教協議会が持つべきということが話された、と語った。

教皇庁広報省のパオロ・ルッフィーニ長官は、会合のグループ別の討議では、今日の性に関する情報や社会の風潮が、青少年の性や愛情をめぐる考えや人間的成熟に深い影響を与えている点にも注意が向けられた、と述べた。

さらに、グループ別討議では、虐待の被害者ならびその家族全体の癒しの必要が指摘されたほか、未成年者の保護について対策が進んでいない国を助けるために、一種の「姉妹教区」を作り、支援するなどのアイデアも出された、と述べた。

23 2月 2019, 18:02