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未成年者の保護めぐる司教会合:第2回ブリーフィング  2019年2月22日 未成年者の保護めぐる司教会合:第2回ブリーフィング  2019年2月22日 

未成年者の保護めぐる司教会合:第2回ブリーフィング

バチカンで開催中の「教会における未成年者の保護」テーマの司教会合について、2回目のブリーフィングが行われた。

バチカンのシノドスホールで2月22日、「教会における未成年者の保護」をテーマに司教会合の2日目が行われた。

同日、これと並行し、アウグスチノ教父学研究所のホールで、第2回目のブリーフィングが開かれた。

この席で、ボストン大司教、教皇庁未成年者保護委員会議長の、ショーン・パトリック・オマリー枢機卿は、米国で「怠慢」が原因で起きた「恐ろしい危機」の後、教会関係者は常に「虐待のケース」を訴えることに努めていると述べた。

「透明性」を教会の未来を表す言葉として示したオマリー枢機卿は、わたしたちは罪を消し去ろうとするのではなく、その罪としっかり向かい合わなくてはならないと話した。

その上で、同枢機卿は、子どもたちや弱い立場の成人を苦しめる裏切り行為に立ち向かうためには、社会の関係当局との協力が不可欠と強調した。

同じく米国から参加している、シカゴ大司教、ブレーズ・キュピック枢機卿は、今、様々な文化圏の司教らと共に行われているこの会合は、まさにメンタリティーの変化をもたらすだろうと話した。

「会合が終わって帰る時、すべての参加者の意識は変えられているだろう」と同枢機卿は述べ、この集いを互いに意見をぶつけ合う機会としなくてはならないと語った。

キュピック枢機卿は、虐待被害者らの勇気と証言にも感謝し、参加者らは皆、この会合が、司教に行動責任を自覚させるための具体的成果を望んでいる、と話した。

このブリーフィングでは、前日午後とこの日午前までに、総会とグループ作業で扱われたテーマが示された。

多くのテーマの中では、特に虐待の事件を減らすためのはっきりした対策の重要性、信徒の役割、小さな教会を助けるための専門組織の創設、沈黙せず、訴えることができるための意識醸成が挙げられた。

また、グループ作業内では、一人の神学生がある神学校を追われ、別の神学校に受け入れられるといった、「漂流現象」をいかに避けるかということにも、言及があったという。

 

22 2月 2019, 18:25