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米国の聖職者による未成年者虐待:教皇庁「恐ろしい犯罪を、恥じ、悲しむ」 米国の聖職者による未成年者虐待:教皇庁「恐ろしい犯罪を、恥じ、悲しむ」 

米国の聖職者による未成年者虐待:教皇庁「恐ろしい犯罪を、恥じ、悲しむ」

米国ペンシルベニア州における、カトリック教会の聖職者による未成年者の性的虐待を調査した文書が同州大陪審から発表されたことを受け、教皇庁は、この「恐ろしい犯罪」を恥じ、悲しんでいると声明した。

バチカンのグレッグ・ブルク広報局長は、米ペンシルベニア州の司法当局が8月14日に公表した、同州のカトリック聖職者による未成年者性的虐待の調査レポートについて、声明を発表した。

この文書は、同州の大陪審が2年かけてまとめた、およそ900ページに及ぶもので、過去70年間にペンシルベニア州のカトリック教会の聖職者によって起こされた未成年者への性的虐待を体系的に調査している。新しい件についての報告はない。

この調査によって明らかになった被害者数は1000人にのぼり、全体的にはさらに多くの被害者の存在が推測されている。

同文書は、米国の司法当局が、聖職者の未成年者性的虐待事件を体系的かつ徹底して調査したという点から、これまでにないものとなった。

報告書は、事件に関与した者の名前を記すと共に、カトリック教会がこれらの事件を組織的に隠ぺいしてきたことを指摘している。

バチカンの広報局長は、8月17日発表した声明で、「ペンシルベニアで発表された文書を前に、この恐ろしい犯罪に対して言える言葉は二つ、恥と、悲しみである」と述べた。

そして、「教皇庁は、同州大陪審の長い調査活動と、それにより作成された報告書を、真摯に深く受け止め、未成年者に対する性的搾取をはっきりと非難する」と述べている。

声明は、報告書に記された虐待を、法的にも倫理的にも非難すべきものとし、こうした行為は被害者の信頼を裏切り、彼らの尊厳と信仰を傷つけたと強調。

教会は過去の厳しい経験から学ばなくてはならず、虐待を行った者も、それが起きる状況を容認した者もその責任を負うべきである、としている。

報告書の内容の大部分は2000年より前に起きたケースを扱い、2002年以降のケースはほとんど見つかっていないことを指摘しつつ、大陪審の過去の調査の結果は、米国のカトリック教会によって行われた改革が聖職者の未成年虐待の件数を大幅に減らしたことを裏付けるもの、と述べている。

教皇庁は未成年者と弱い立場にある成人の保護を保証するために、カトリック教会のあらゆるレベルの改革と監督を励ますと共に、未成年者への虐待を通告することはもとより、法律を順守する必要を強調していると、声明は伝えた。

バチカンの広報局長は、教皇は、これらの犯罪が信者らの信仰と精神を揺るがすものであることを十分理解しておられ、教会内と社会全体において、未成年者と弱い立場にある成人にとって安全な環境を創り出すために、あらゆる努力を惜しまないように呼びかけておられる、と伝えた。

そして、教皇が彼らの側に立ち、被害に苦しんだ人々を最優先にしておられること、また、無実の人々の人生を破壊するこの悲惨なおぞましい出来事を撲滅するために、教会は被害者に耳を傾けることを望んでいることを知って欲しいと、被害者らに呼びかけた。

17 8月 2018, 18:24