「聖なる命を守ろう」教皇、生命アカデミー関係者に
教皇フランシスコは、バチカンの生命アカデミーの関係者とお会いになった。
教皇庁立生命アカデミー(議長:ヴィンチェンツォ・パイヤ大司教)は、このたびバチカンで、「生まれた時は平等?グローバルな責任」をテーマに、第24回定例総会を開催した。
6月25日、教皇フランシスコは総会参加者との出会いで、人生の素晴らしい仕事は、新しい人間を生み出すこと、精神性と創造性をもって教育すること、家庭や共同体において最初に愛を学ぶこと、弱さや傷を世話すること、そしてイエス・キリストにおいて神の子として新たに命を受けること、と話された。
教皇は、命をあきらめることは、貧しい人を飢餓に、迫害される人を戦争に、高齢者を疎外に追いやることであり、死に手を貸すという罪であると指摘。
悪は、死はすべての終わりであり、人はこの世に偶然生まれ、無に終わるよう運命づけられていると、わたしたちを説得しようとすると話された。
まだ生まれる前の無実の命を、毅然とした態度で、情熱的に守らなければならないと述べた教皇は、そこには聖なる人間の命がかかっていると呼びかけられた。
同時に、教皇は、貧しく生まれた命もまた聖なるものと強調。
貧しい人々を、貧困や、疎外、人身取引、病者や高齢者の隠された安楽死、新しい形の隷属、あらゆる形の切り捨てから、守る必要を説かれた。
26 6月 2018, 13:07