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「毎日、再出発しよう」教皇、ベネチア・ジュデッカ島の女子刑務所で

イタリア北部ベネチアを司牧訪問した教皇フランシスコは、ビエンナーレのバチカン館の会場であるジュデッカ島の女子刑務所に赴き、最初に受刑者との出会いを持たれた。

 教皇フランシスコは、4月28日(日)、イタリア北部ベネチアを司牧訪問された。

 このたびの訪問は、「第60回ベネチア・ビエンナーレ国際美術展」のバチカン館を訪れ、会場であるジュデッカ島の女子刑務所で受刑者やアーティストらと出会うと共に、若者たちとの集いやミサを通して、ベネト地域の教会の信仰を励ますことを目的としている。

 教皇はこの訪問で、最初にジュデッカ島の女子刑務所の受刑者たちとお会いになった。

 施設の中庭で行われたこの出会いには、受刑者をはじめ、刑務官、ボランティアらも参加した。

 教皇は関係者らに愛情を込めて挨拶をおくられ、ベネチアにおいて最初に同所を訪れたのは、ご自身の心の中で受刑者たちの存在が特別な位置をしめているからである、と述べられた。

 そして、この訪問が、単にご自身の公式訪問というだけでなく、神の恵みのもとに、互いに時間と祈りと兄弟的な愛情を与え合う出会いの時となることを望まれた。

 刑務所は、過密な収容状況や、設備や財源の不足、暴力のエピソードなど、多くの苦しみに満ちた厳しい現実を抱える一方で、相互の尊重と、それぞれの才能や能力のケアを通し、心身の再生を可能にする場所でもあると教皇は指摘。

 現在この刑務所を会場にして行われ、また受刑者たちも参与しているこの美術展のプロジェクトのように、自分や他者の思いがけない素晴らしさを再発見することによって、刑務所生活を、勇気を持って自己を見直し、未来の計画を立て、忍耐強く再出発への基礎を一緒に築くきっかけとすることができる、と語られた。

 教皇は、そのためにも刑務所の制度が受刑者に人間的・精神的・文化的・職業的な成長の機会を提供することが必要と述べ、「尊厳を閉じ込めるのではなく、新しい可能性を与える」ことの重要性を説かれた。

 わたしたちの誰もが、赦され、いやされるべき過ちを持ち、そして誰もが、いやしをもたらすいやされた者に、赦しをもたらす赦された者に、再生をもたらす再生された者になることができる、と教皇は話された。

 「今日、未来への信頼を共に新たにしよう。『今や、恵みの時、今こそ救いの日』(参照  2コリント6,2)と言いながら、常に、全人生において、毎日『今日から再出発しよう』」と呼びかけられた。

28 4月 2024, 09:45