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アントニオ・パオルッチ・バチカン美術館前館長 アントニオ・パオルッチ・バチカン美術館前館長 

バチカン美術館:パオルッチ前館長の死去に教皇の弔電

バチカン美術館の前館長、美術史家のアントニオ・パオルッチ教授がフィレンツェで84歳で死去した。教皇フランシスコは弔電の中でその功績を思い起こした。

Vatican News

 バチカン美術館の前館長、美術史家のアントニオ・パオルッチ教授が、2月4日、フィレンツェで84歳で死去した。

 パオルッチ氏は、1939年、イタリア・リミニに生まれた。ヴェネツィア、ヴェローナ、マントヴァ、フィレンツェの文化財監督局の責任者、ディーニ内閣下の文化財・環境省(現在の文化省)大臣(1995-1996)等を歴任。美術史研究はもとより、イタリアにおける文化財管理、博物館学の発展に貢献した。

 教皇ベネディクト16世の依頼により、2007年11月、バチカン美術館館長に就任、2016年7月まで同職を務めた。

 教皇フランシスコは、バチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿を通して送られた弔電の中で、パオルッチ氏の寛大さ、仕事における専門性、芸術への愛を思い起こし、冥福を祈られた。

 バチカン美術館は公式サイトのニュース欄で、パオルッチ前館長が亡くなったことを伝えると共に、その死去は「文化・芸術界にとって大きな喪失」であると声明、遺族に哀悼の意を表した。

06 2月 2024, 11:53