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教皇フランシスコ 教皇フランシスコ  (VATICAN MEDIA Divisione Foto)

教皇「祈りとは、信仰の息吹き」

2025年の「聖年」を準備する、この「祈りの年」、バチカン出版局は、シリーズ本「祈りをめぐる覚え書き」全8巻を順次刊行する。教皇フランシスコは、このたび発行された初巻に序文を寄せられた。

 教皇フランシスコは、2025年に祝う「聖年」を前に、今年2024年を「祈りの年」として宣言された。

 この「祈りの年」にあたり、バチカン出版局は、シリーズ本「祈りをめぐる覚え書き」(仮訳)全8巻を順次刊行する。

 同シリーズは、祈りに親しみ、それを追求する作者たちの視点を通して、祈りというキリスト教的態度を様々な角度から考察するもの。

 このシリーズは、教皇庁福音宣教省・世界宣教部門によって監修されている。

1月23日、その初巻として、アンジェロ・コマストリ枢機卿著、『今日、祈るということ』(仮訳)が発刊された。

 バチカン聖ペトロ大聖堂前主席司祭、コマストリ枢機卿は、祈りや霊性をテーマにした著作で知られる。同書を通し、コマストリ枢機卿は祈りの必要を思い出させると共に、リジューの聖テレーズ、アッシジの聖フランシスコ、コルカタのマザー・テレサのように祈りの豊穣性を証しした人々の生き方に光を当てながら、「異なる眼差し、異なる心」を持つための教えを示している。

 教皇フランシスコは、シリーズの初巻である同書に序文を寄せられた。

 その中で教皇は、「祈りとは、信仰の息吹き、信仰を最もよく表す表現である。神を信じ、神に信頼を置く人の心からほとばしる、いわば沈黙の叫びである」と記している。

 聖年を目前に控えた今年、「より謙虚になり、聖霊から湧き出る祈りを広げるままにしよう」と教皇は招く。

 そして、「祈りだけが、われわれの生活と歴史において、神にスペースを与える。そして、神と一緒ならばすべてが可能である」ことを、同書は教えてくれると指摘された。

23 1月 2024, 16:41