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韓国と教皇庁の外交関係樹立60年記念ミサ 2023年12月11日 ローマ、ラテランの聖ヨハネ大聖堂 韓国と教皇庁の外交関係樹立60年記念ミサ 2023年12月11日 ローマ、ラテランの聖ヨハネ大聖堂  (VATICAN MEDIA Divisione Foto)

韓国と教皇庁の国交樹立60年に教皇の電報

教皇フランシスコは、教皇庁と韓国の国交樹立60周年を機会に、韓国の司教団に向け電報をおくられた。

 教皇フランシスコは、教皇庁と韓国の国交樹立60周年を記念し、韓国の司教団に向け電報をおくられた。

 教皇庁と韓国が国交を樹立したのは、教皇ヨハネ23世の在位中、1963年。これは、聖ヨハネ23世が回勅『パーチェム・イン・テリス―地上の平和』を発表した年であった。

 韓国の水原(スウォン)教区司教、同国のカトリック司教協議会会長の李容勲(イ・ヨンフン)司教に宛てた電報で、教皇は、韓国のすべての司教、および、国交樹立60周年の記念ミサに参加する関係者らにお祝いを述べながら、ご自身の精神的一致を伝えられた。

 教皇はこの重要な記念を、韓国のカトリック共同体と国民がここ数十年に受け取った多くの恵みを神に感謝する機会として示された。韓国における福音の広がり、教会の成長、社会への貢献を喜ばれた教皇は、その影響が、疎外された人や、貧しい人、希望を失った人たちのためはもとより、文化的、霊的な実りをもたらし続けることを期待された。

 この電報の中で、教皇は2014年の韓国訪問を回想。特に訪問時にとり行われた韓国の殉教者たちの列福ミサに触れつつ、イエスの愛と神の御国を伝える情熱のために自らの命を捧げた殉教者たちがまいた種が、今、発展し活気に満ちた教会に成長した、と記された。

 教皇は、今日の若者たちはこの偉大な信仰の証しの継承者であると述べながら、キリストのこの尊い証しがこれからも続いていくことを祈られた。そして、2027年、韓国で行われる「世界青年の日(ワールドユースデー)大会」の準備を励まされた。

 教皇は、韓国と教皇庁の良好な関係の発展の継続を祈ると同時に、特に朝鮮半島の平和と和解をはじめとする共通の懸案事項をめぐり、共に取り組んでいくことを望まれた。

12 12月 2023, 12:30