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教皇フランシスコ ワールドユースデー・リスボン大会で 2023年8月6日 教皇フランシスコ ワールドユースデー・リスボン大会で 2023年8月6日  (Vatican Media)

2023年度「世界青年の日」に向け、教皇メッセージ

今年11月26日に記念される「第38回世界青年の日(ワールドユースデー)」に向け、教皇フランシスコはメッセージを発表された。

 教皇フランシスコは、2023年度の「世界青年の日」を前に、若者たちにメッセージをおくられた。

 カトリック教会は、来る11月26日(日)、典礼暦年の最後の主日「王であるキリスト」の祭日に、「第38回世界青年の日(ワールドユースデー、WYD)」を教区レベルで記念する。

 今回のテーマは「希望をもって喜びなさい」(参照 ローマ12,12)。

 教皇はこのメッセージの冒頭で、今年8月に行われたワールドユースデー・リスボン大会での若者たちとの出会いを、光と喜びあふれる体験として思い起こされた。

 そして、2025年の聖年を機会にローマで行われる「若者たちの聖年」行事を経て、2027年に韓国・ソウルで開催される次回WYD大会へと続く歩みを「希望の巡礼」として示し、皆さんと共にこの希望の道を歩んでいきたいと述べられた。

喜びはどこから

 今回の「世界青年の日」のテーマである「希望をもって喜びなさい」(参照 ローマ12,12)という使徒聖パウロの言葉は、当時迫害の中にあったローマの信徒たちを励ますものである、と教皇は説明。

 聖パウロがここで説く喜びは、実際には「希望に基づく喜び」とも言え、それはキリストの復活の神秘とその復活の力からわき出し、人間の努力の結果ではなく、キリストとの出会いから生まれる喜びである、と記された。

 そして、ベネディクト16世が2011年のWYDマドリッド大会を振り返り、「あの喜びはどこから来るのか。どのように説明できるのか。多くの要素が一緒になっていることは確かだが、その決定的な要素とは、わたしは望まれた存在である、わたしにはこの歴史の中で果たすべきことがある、わたしは受け入れられ愛されている、といった、信仰から来る確信である」と述べた言葉を振り返った。

わたしの希望はどこに

 今日、多くの人が希望を持つことができないでいる。若者たちも戦争や暴力、いじめなどを経験し、失望や恐れを抱え苦しんでいる。無実の人の苦しみをはじめ、人類の悲劇を前に、わたしたちも詩編作者のように「なぜ?」と主に尋ねる。

 それにも関わらず、わたしたちは神の答えの一部となることができる。神の似姿として創造されたわたしたちは、不可能と思われる場所に喜びと希望を生む、神の愛を表す存在となることができる、と教皇は言う。

 そして、聖コルベ神父や、聖バキータ、福者ウルマ一家のように、人間の最も残酷な悪の中で希望を証しした、多くの聖人たちを思うようにと招く。

希望、光は闇に輝く

 教皇はマリアを希望の女性として示し、カルワリオの丘でマリアは「希望するすべもなかったときに、なおも望みを抱き」(参照 ローマ4,18)、御子が告げた復活に対する確信を心から消し去ることはなかった、と記している。

 キリスト教的希望は、安易な楽観主義ではなく、神はわたしたちを見捨てることなく約束を守られるという、愛と信仰に根差した確信である。同時に、キリスト教的希望は、苦しみや死の否定ではなく、遠くにいると思われる時でも、常にわたしたちと共におられる復活されたキリストの愛を記念することである、と教皇は述べている。

希望を育む

 希望の輝きがわたしたちの心に灯っても、それが心配や恐れによってかき消されてしまう時がある。希望の火を生き生きと保ち続けるには、聖霊の息吹きが必要である。

 聖霊と協力し希望を育む方法として、教皇は、祈りによって希望の火を保つこと、また、例えばソーシャルメディアで希望の言葉を分かち合うなど、希望に基づいた生活スタイルを選ぶことを挙げている。

希望のたいまつを灯す

 教皇は、多くの困難の中でも、信仰に満ちた希望を持ち、自分自身が他者のための小さな希望のたいまつとなるようにと、若者たちを励ましている。

 復活されたキリストに基づく希望と喜びをすべての人と分かち合うことを恐れてはならない、と教皇は説きつつ、自分たちの心に灯った火を守ると同時に、それを人に与えることで、それがさらに大きくなることに気づくだろう、と記されている。

 

14 11月 2023, 17:28