教皇、教会が持つ女性的側面の神学的考察を励ます
教皇フランシスコは、国際神学委員会のメンバーとお会いになった。
教皇フランシスコは、11月30日(木)、国際神学委員会の関係者とお会いになった。
国際神学委員会は、聖パウロ6世がバチカンで開かれた最初のシノドスの提案を受け、1969年、教理省に属する形で設立した組織。その活動は、大きな重要性を持つ神学的問題の検討を助けることを目的としている。
先週から呼吸器の炎症の治療を続けている教皇は、この集いのために準備した講話を読み上げることを控え、原稿を関係者らに託された。
この講話の中で教皇は、「文化界との対話を推進する福音宣教的神学」をテーマに掲げ、神の民との調和のうちに、特に貧しい人々に眼差しを向けた、底辺からの神学、また神の礼拝から生まれる「ひざまずく」神学の必要を説いている。
また、教皇は2025年に記念される「第一ニケア(ニカイア)公会議開催1700周年」を前に、「精神性」「シノドス性」「エキュメニカル」の観点から、同公会議を再発見するよう招いている。
この集いには国際神学委員会のメンバーとして数人の女性が参加していた。教皇は冒頭、原稿を用いずに行った短い挨拶の中で、これらの女性参加者の存在を指摘。「女性は、わたしたち男性とは異なる神学的考察力を持っている」と述べ、神学分野での女性の活躍を促された。
同時に、女性をめぐる神学的考察を通して、教会が持つ女性的側面の理解を深めるよう励まされた。
30 11月 2023, 15:52