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教皇フランシスコ、御聖体のイエズス修道女会会員らと 2023年8月25日 バチカン・パウロ6世ホール  教皇フランシスコ、御聖体のイエズス修道女会会員らと 2023年8月25日 バチカン・パウロ6世ホール   (Vatican Media)

教皇「愛の秘跡、一致のしるしである聖体を中心に」

教皇フランシスコは、御聖体のイエズス修道女会が主催した巡礼の参加者とお会いになった。

 教皇フランシスコは、8月25日、御聖体のイエズス修道女会の関係者との集いを持たれた。

 この朝、バチカンのパウロ6世ホールには、同修道女会が主催したローマ巡礼の参加者たち、およそ2千6百人が詰めかけた。

 御聖体のイエズス修道女会は、イタリア南部バジリカータ州にあるトリカリコ教区の司教、ラファエッロ・デッレ・ノッケ師により1923年10月4日に誕生した会で、今年その創立から100年を迎える。現在は南イタリアを中心に、南米、アジア、アフリカで活動している。

 教皇はこの出会いで、世紀にわたる貧困状態に置かれながら、第一次世界大戦と「スペイン風邪」によってさらに疲弊したトリカリコに司教として赴任したデッレ・ノッケ師が、いかなる修道会も移り住まない、物的・霊的な欠如に苦しむ同教区に、貧しい人々に奉仕する新しい修道会を自ら創設した、そのいきさつを振り返った。

 「貧しい人々の貧しき奉仕者」としての同会の修道女たちの生活の中心には、愛の秘跡、一致のしるしである「聖体」が常にあった、と教皇は強調。

 人々と社会の罪によって開いた傷を、聖体の前にひざまずきながら、神の愛で埋めることを望んだ、デッレ・ノッケ司教の思いは、この世の考え方からは無駄なことに思われたが、祈りの力は人々の間に大きな力を生んでいったと、教皇は祈りの大切さを改めて示された。

 教皇は今日の社会から切り捨てられた多くの人々の存在を指摘しながら、これからも貧困と不正義のあるところに、神の愛を「感染」させていって欲しいと関係者らを励まされた。

25 8月 2023, 17:18