教皇、ハンガリーの大統領とお会いに
教皇フランシスコは、ハンガリーのノヴァーク大統領の訪問を受けられた。
教皇フランシスコは、8月25日、バチカン宮殿にハンガリーのノヴァーク・カタリン大統領を迎えられた。
今年4月末に行われたハンガリー司牧訪問で、教皇はノヴァーク大統領とお会いになっている。
両者の会談はおよそ45分間に及んだ。
贈り物の交換で、教皇は今年の「世界平和の日」のメッセージをはじめ、各種教皇文書や、「平和のメッセンジャーであれ」と題された、オリーブの小枝をくわえた鳩とぶどうの木をモチーフにしたブロンズ製の彫刻などを贈られた。
一方、ノヴァーク大統領は、ミサ用のワインや、聖具、イコンなどと一緒に、教皇のハンガリー訪問時の写真アルバムを贈った。
アルバムは同じものが2冊用意され、ノヴァーク大統領がハンガリーに持ち帰る一冊に、教皇は感謝の言葉と共に、「戦争に傷ついたヨーロッパに貴国から平和のメッセージが広がりますように」と記された。
教皇との会談後、同大統領はバチカンの国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿および国務省外務局次長ミロスワフ・ウォシャウスキー師とも会見を持った。
国務省で行われた会談では、教皇のハンガリー訪問を振り返った。そして、家庭やキリスト教的価値など、共通に関心を寄せるテーマが取り上げられた。
続いて、ウクライナにおける戦争をめぐり、特に人道的現状と戦争終結への取り組みについて意見が交換されたほか、信教の自由、世界で迫害されているキリスト教徒の状況もテーマとなった。
25 8月 2023, 15:26