教皇、カメルーンに平和をアピール
教皇フランシスコは、日曜正午の集いで、カメルーンに対話と平和をアピールされた。
教皇フランシスコは、8月13日(日)、バチカンで行われたお告げの祈りの集いで、アフリカ西部、カメルーンの情勢に言及、同国の平和を願われた。
聖母の被昇天の祭日を前にした8月14日、カメルーン西部バフーサムで、同国の平和を願う巡礼が行われることを教皇は紹介。いまだ暴力と紛争に苦しむカメルーンの国内情勢を見つめられた。
カメルーン国内にはフランス語圏(約80%)と英語圏(約20%)があるが、特に2017年以降、少数派である英語圏に対する待遇改善と平等の推進を求める運動が活発になり、それはやがて英語圏の分離独立を掲げて活動する勢力と政府軍との衝突を生み出すことになった。
一方で、同国の極北州ではイスラム過激派組織によるテロや暴力、さらに、中央アフリカ、ナイジェリア 、チャドとの国境地域でも武装集団による暴力が発生している。
教皇は、カメルーンの兄弟姉妹たちと心を合わせ、神が数年にわたり苦しんでいる国民の希望を支え、平和と調和へと導く対話の道を開いてくださるよう、聖母の取り次ぎを共に祈ろうと、信者らを招かれた。
同様に、教皇は戦争に苦しむウクライナのためにも改めて祈りを呼びかけられた。
また、この集いで、教皇はハワイのマウイ島の山火事の犠牲者のために祈りを約束された。
13 8月 2023, 19:08