在ベトナム教皇庁代表と駐在事務所めぐる規約合意
教皇フランシスコは、ベトナムのヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席とお会いになった。同国家主席のバチカン訪問を機に、在ベトナム教皇庁代表とその駐在事務所をめぐる規約が合意に至った。
教皇庁とベトナム社会主義共和国政府は、在ベトナム教皇庁代表とその駐在事務所をめぐる規約に合意した。
この合意は、7月27日、ベトナムのヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席のバチカン訪問を機に、ベトナムと教皇庁間の3月31日の第10回合同会議の成果をふまえ、両国関係の発展継続を願い締結された。
同日午後、教皇フランシスコはトゥオン国家主席と会談。この後、トゥオン氏はバチカンの国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿とも会談を持った。
この二つの会談では、両国関係の大きな進展と、ベトナムにおけるカトリック共同体のこれまでの有効な貢献に、双方から大きな満足が示された。
また、これらの席では、ベトナム駐在のバチカン代表が合意によって与えられた役割を果たし、同国のカトリック信者たちが法の遵守のもと、教会の教えに基づきながら「国家と共に歩む」その召命を実現し、「良きカトリック信者、良き市民」として国の発展に寄与できるよう支えることにおいて、相互の信頼が表明された。
そして、ベトナム駐在のバチカン代表が、ベトナムと教皇庁の関係を発展させるための橋となることが期待された。
ベトナムとバチカンの外交関係は、1975年に中断したが、1990年以降、関係改善のきざしが見られた。ベネディクト16世は、2011年、同国に駐在しない形で代表を任命。今回、同国駐在の代表と事務所をめぐる規約が合意された。
27 7月 2023, 21:41