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8月の教皇の祈りの意向:ワールドユースデーのために

教皇フランシスコは、2023年8月の祈りの意向をめぐり、ビデオメッセージをおくられた。

 カトリック教会は、毎月、「教皇の祈りの意向」を示し、教会全体が日々の祈りの中で、その意向に基づいて祈るように招いている。

 2023年8月は、「ワールドユースデー(世界青年の日)」のために、次のように祈る。 

 「リスボンで開催されるワールドユースデーが、若者たちにとって、生活の中で福音を生き証しするよい機会となりますように」。

 教皇フランシスコは、ビデオの中で若者たちの問いかけに答えながら、教会における若い人たちの役割、また今回のワールドユースデーのモットー、リスボン大会への期待について次のように語っている。

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 若者たち「わたしの地区の教会に行くと、年配の人しか見かけません。もう教会はお年寄りのものなのでしょうか。」

 教皇「教会は高齢者のクラブではありません。また、同様に若者たちのクラブでもありません。もしお年寄りのクラブになるなら、教会は死ぬ運命にあるでしょう。聖ヨハネ・パウロ2世は、若者と一緒に生きるなら、あなたも若くなる、と言われました。教会は年老いることがないように、若い人たちを必要としています。」

 若者たち「親愛なる教皇フランシスコ、このワールドユースデーのために、『マリアは出かけて、急いで山里に向かった(ルカ1,39)』というモットーを選んだのはなぜですか。」

 教皇「なぜなら、自分が神の母になると知ったばかりのマリアは、そこでセルフィーを撮ったり、目立とうとはしませんでした。マリアが最初にしたことは、奉仕するために、助けるために、大急ぎで歩き始めることでした。皆さんも、他者を助けるために歩き出すことを、マリアから学ばなければなりません。」

 若者たち「ワールドユースデー・リスボン大会に何を期待していますか。」

 教皇「リスボンで未来の世界の種を見ることができたらと思います。それは愛が中心にある世界、わたしたちが兄弟姉妹であると感じることができる世界です。わたしたちは戦争の中にいます。わたしたちには何か別のものが必要です。それは、福音を証しすることを恐れない世界、喜びのある世界です。わたしたちキリスト者が喜びを持たないなら、われわれは信頼に値せず、誰もわたしたちを信じてくれないからです。」

 若者たち「祈りましょう。リスボンで開催されるワールドユースデーが、若者たちにとって、生活の中で福音を生き証しするよい機会となりますように。」

27 7月 2023, 18:28