教皇、キューバのディアス＝カネル大統領と会見

　教皇フランシスコは、6月20日、キューバのミゲル・ディアス＝カネル・ベルムーデス大統領をバチカンに迎えられた。

　教皇とディアス＝カネル大統領は、和やかな雰囲気のもと、およそ40分にわたる個人会談を持たれた。

　会談の冒頭、同大統領は、退院後の教皇の回復ぶりに喜びの言葉を述べた。

　これに対し、教皇は、まだ開腹手術時の縫合糸が残っているため回復の途中にある、と話された。

　教皇との会談後、ディアス＝カネル大統領は、バチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿および外務局次長ダニエル・パチョ師とも会見した。

　国務省における会談では、バチカンとキューバの外交関係の重要性に触れながら、今年で25周年を迎える聖ヨハネ・パウロ2世による歴史的なキューバ訪問が思い起こされた。

　次いで、キューバ国内の情勢や、福祉の分野をはじめとする、同国におけるカトリック教会の貢献がテーマとなった。

　さらに、会談では、共通の関心事であるいくつかの国際的テーマに触れたほか、共通善推進のための継続的努力の大切さが強調された。