世界環境デー:教皇「新しい世代から希望と未来を奪わないように」
教皇フランシスコは、「世界環境デー」を機会に、イタリアで開催される環境イベントの関係者とお会いになった。
6月5日、国連による「世界環境デー」が記念された。
教皇フランシスコは、この日、「世界環境デー」を機会に、イタリアのローマとミラノで開催される環境イベント、「グリーン・アンド・ブルー・フェスティバル」の関係者とお会いになった。
この席で教皇は、テクノロジーの目覚ましい発展をはじめとする、この半世紀の大きな変化を振り返りつつ、世界はよりグローバル化し、互いの距離は近づいたにも関わらず、人々の間に兄弟愛は育っていない、と指摘。
近年、環境に対する関心と、現在地球で起きていることへの憂慮が高まっているが、被造物の世話を人間に託した神と、未来の世代を前に、わたしたちの態度が地球の将来に与える影響を意識した責任ある行動が求められている、と話した。
教皇は気候変動が貧しい人々や弱い立場の人々に与える影響に触れつつ、環境問題は正義と連帯の問題でもあると語られた。
「気候変動問題に立ち向かうにはすべての人の協力が必要であり、国々や地域が自らの利害に沿って分裂することは、あってはならず、また持続可能的でない」、「あらゆるレベルにおいて、小さな選択から大きな政策まで、様々な方法で環境と気候の問題に対応しなければならず、そのためには皆の責任と貢献が必要」と教皇は強調された。
教皇は「新しい世代から、希望とより良い未来を奪わないようにしよう」と呼びかけられた。
06 6月 2023, 17:09