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都市と大気汚染 都市と大気汚染  (AFP or licensors)

教皇「環境と社会の危機は、別々ではなく一つの危機」

教皇フランシスコは、英国のグレーター・マンチェスターから訪れた使節とお会いになった。

 教皇フランシスコは、4月20日、英国グレーター・マンチェスターからの使節を迎えられた。

 教皇がお会いになったのは、英国国教会のマンチェスター大聖堂の主席司祭とカトリック教会のサルフォード教区司教が共に率いる、地域の諸宗教リーダーおよび、市長などからなる使節。

 同使節は、このたび気候変動対策への責任ある取り組みをテーマとする対話のためにバチカンを訪れた。

 関係者を歓迎された教皇は、今日の急務である環境保護と気候変動対策への意識向上を目指す諸宗教リーダーと政治家たちの努力に感謝を表された。

 教皇は、同地域と強い結びつきを持つ産業革命が、技術と経済の強大な発展をもたらすと同時に、人的環境と自然環境に負の影響を与えた歴史を振り返る時、グレーター・マンチェスターの人々の環境問題への共通の取り組みは特別な意味を持つもの、と指摘。

 「今日の環境と社会の危機は、二つの別々な危機ではなく、一つに合わさった危機である」と述べつつ、統合的なエコロジーを広く推進し、新しい経済計画の構想はもとより、消費主義と無関心によって生まれた「使い捨ての文化」を決意をもって克服する必要を強調された。

 そして、教皇は、自然の尊重、清貧、人間的連帯、社会の未来への関心に基づくエコロジー的回心のために、異なる宗教の人々がそれぞれの叡智をもって重要な役割を果たすことができるようにと願われた。

20 4月 2023, 15:48