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教皇フランシスコ、ポーランドの炭鉱事故犠牲者の遺族らと 2023年3月24日 バチカン宮殿 教皇フランシスコ、ポーランドの炭鉱事故犠牲者の遺族らと 2023年3月24日 バチカン宮殿  (Vatican Media)

教皇「闇の中でも、主はそばにおられる」

教皇フランシスコは、ポーランドで昨年起きた炭鉱事故の犠牲者の遺族らとお会いになった。

 教皇フランシスコは、3月24日、ポーランドで昨年4月に起きた炭鉱事故の犠牲者の遺族らとお会いになった。

 ポーランドでは、2022年4月20日、南部プニュベクの炭鉱で爆発事故が発生、これにより5人の死者と7人の不明者を出した。

 それからわずか数日後の4月23日、同じく同国南部ゾフィオウカの炭鉱で、地震のために10人が作業場深層部で行方不明になるという悲劇に見舞われた。

 いずれの炭鉱施設も同じ企業に属していた。

 この日、両炭鉱で亡くなった作業員の家族たちをバチカンに迎えられた教皇は、遺族らに寄り添いを示され、沈黙のうちに祈られた。

 教皇は「皆さんを前に言葉もありません。沈黙とは深いあわれみです」と述べた教皇は、「ただわたしは皆さんのそばに心から寄り添い、皆さんと共に祈りたいと思います」と話された。

 「時には、祈っても、神がわたしたちの祈りを聞いてくださらないように感じることがあります。そこには死者の沈黙と、神の沈黙があります。この沈黙に対し、わたしたちは時々いらだつかもしれません。しかし、恐れないでください。その怒りすらも一つの祈りなのです。このような状況の中で、わたしたちは絶えず『なぜ』という問いを繰り返します。それに対する答えは、『闇の中でも、主はそばにおられる。それがどのような形であるかは知らないが、主はそばにおられる』ということです」と教皇は語られた。

 教皇は沈黙の祈りの後、遺族らに祝福を与えられた。そして、最後にそれぞれの家族と言葉を交わされた。

24 3月 2023, 15:43