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教皇フランシスコ、「受容、受け入れ」をテーマにした会議参加者らとの出会い 2023年3月9日 教皇フランシスコ、「受容、受け入れ」をテーマにした会議参加者らとの出会い 2023年3月9日  (Vatican Media)

教皇「貧しい人々を受け入れる文化・伝統を大切に」

教皇フランシスコは、「受容、受け入れ」をテーマにした会議の参加者らに挨拶をおくられた。

 ローマ郊外サクロファーノの黙想の家「フラテルナ・ドムス」で、3月6日から10日まで、「受容、受け入れ」をテーマにした会議が行われている。

 「受容の学校」と名付けられたこの会議には、連帯の文化と出会いと対話の推進を目的に、「受け入れ:人類と地球の本質的側面」をテーマに考察が行われた。

 3月9日、同会議の参加者らは、バチカンを訪れ、教皇フランシスコとの出会いを持った。

 関係者への挨拶で教皇は、人々の受け入れや世話という奉仕の現場にある、豊かな精神的価値と、同時にそこに交差する今日の世界の多くの悲劇を見つめられた。

 教皇は、「愛は、普遍的な交わりへとわたしたちを向かわせる。孤立することで、成長したり自らの充足感を得る人はいない。愛はその動力によって、より開いた姿勢、他者のいっそうの受け入れを必要としていく」(参照 回勅『兄弟の皆さん』95)と述べ、「受け入れとは、愛の表現である」と話された。

 また、兄弟愛や社会的友愛を築くための本質的な要素としての「無償性」に触れた教皇は、「無償で受け入れることを理解する社会的・政治的文化のみが未来を持つことができるだろう」と語られた。

 教皇は、貧しい人々、困難な状況に置かれた人々を受け入れる文化・伝統の大切さを強調しつつ、これからも受容の文化を推進して欲しいと、会議参加者らを励まされた。

09 3月 2023, 16:53