教皇「子どもたちに最初に教えるべきは祈り」洗礼式で
教会の典礼暦は、1月8日(日)、「主の洗礼」を祝った。
教皇フランシスコは、同日午前、バチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂でとり行われたミサの中で、赤ちゃんたちに洗礼を授けられた。
教皇による乳児・幼児の洗礼式は、毎年「主の洗礼」の祝日の恒例の宗教行事となっている。
この日、受洗したのは、バチカン職員の子どもたち、13人。
今年も、ミケランジェロをはじめとする、ルネッサンスの巨匠のフレスコ画を背景に、主役の赤ちゃんと、両親と小さな兄弟たち、そして洗礼に立ち会い、受洗者の信仰の歩みを支える代父母らが集い、緊張のうちにも、家族的温かさのあふれる洗礼式が行われた。
ミサは、「みことばの典礼」とそれに伴う説教を教皇が行い、「洗礼の典礼」では、教皇が子どもたちに洗礼を授け、コンラート・クライェフスキ枢機卿が聖香油の塗油と白衣の授与を行った。また、後半の「感謝の典礼」は同枢機卿によってとり行われた。
教皇はミサの説教で、わたしたちをキリスト者として生まれ変わらせた洗礼の日は、誕生日と同様である、と述べ、子どもたちにこの「新しい誕生日」の日付を覚えさせ、毎年この日を思い出して感謝することを教えるようにと、両親らに話された。
そして、子どもたちが自分の道を歩んでいくようになる時、代父母たちは彼らが前に進んでいけるよう、見守り助けて欲しい、と希望された。
教皇は、特に最初に子どもたちに教えるべきことは祈ることと強調。
子どもたちが祈ることと祈る時の動作や態度を覚えるように、また良いことがあれば神に感謝し、辛いことがあれば神に力づけを求めることを学ぶように、また聖母に祈り親しむ習慣をつけるようにと、大人たちに配慮を願われた。
そして、教皇は、子どもたち一人ひとりの名を呼びながら、頭に聖水を注ぎ、洗礼を授けられた。