教皇「薬剤師は市民と医療システム間のかけ橋」
教皇フランシスコは、国際カトリック薬剤師連盟の代表らとお会いになった。
教皇フランシスコは、5月2日、国際カトリック薬剤師連盟の代表らとお会いになった。
同連盟は、1950年に創立されたもので、ヨーロッパを中心に、世界各国のカトリック薬剤師組合が参加している。
この日、教皇と同連盟代表との出会いはバチカン宮殿で行われる予定であったが、教皇の膝の痛みのため、お住まいがあるサンタ・マルタ館に会場を移して行われた。
教皇は関係者への挨拶で、新型コロナウイルスによるパンデミックは、薬剤師たちをいわば「前線」に置くことになった、と述べ、パンデミックの中で市民は薬剤師の指示や情報を一つのよりどころとし、時には必要な検査を迅速に受けることもできた、と指摘。
薬剤師は市民と医療システム間の「かけ橋」となって、パンデミックによる医療の遅れや麻痺を和らげ、カバーする一方で、社会の緊張をも緩和する役割を果たした、と話された。
教皇は、特に薬剤師たちの人々への寄り添い、その親しみやすさは、「等身大の医療」のあり方の模範ともなるもの、と語られた。
また、教皇は、薬剤師たちがその豊富な知識をもって人々をより健康的な生活に導くことで、環境に配慮したより良い生活様式、統合的なエコロジーへと向かう文化の担い手となることができる、と述べられた。
教皇は関係者らを、聖母と薬剤師たちの保護者・聖ヨハネ・レオナルディの保護に託して、祝福を与えられた。
02 5月 2022, 15:47