5月最終日、教皇による平和のためのロザリオの祈り
聖母月5月最終日、教皇フランシスコはローマの聖マリア大聖堂で平和のためのロザリオの祈りを捧げられる。
カトリック教会の伝統で聖母に捧げられた月、5月の最終日、教皇フランシスコは平和のためのロザリオの祈りを捧げられる。
教皇はウクライナをはじめ、世界の各地で続く紛争に深く傷ついた世界に希望のしるしをもたらすために、5月31日(火)イタリア時間18時(日本時間6月1日午前1時)より、ローマ市内の聖マリア大聖堂の「平和の元后マリア」像の前で、ロザリオの祈りを唱えられる。
「平和の元后マリア」像は、第一次世界大戦の終結を願う教皇ベネディクト15世により、1918年、聖マリア大聖堂の左側廊に設置された。この聖母像前には、今日も平和を願う人々が捧げるろうそくの明かりや祈りの意向を記した紙片が絶えない。教皇はロザリオの祈りの前に聖母像に献花され、特別な祈りの意向を託される。
教皇はこの祈りを、初聖体や堅信を受けたばかりの青少年や、ローマのウクライナ共同体の家族たちをはじめ、教会を代表する様々な人々と共にとり行われる。
また、この祈りの集いは、世界各地の巡礼聖堂との中継を交えて行われる。ここには、ウクライナ・ザルバニツィアの神の母巡礼聖堂、イラク・バグダッドの救いの聖母大聖堂、シリア・ホムスの平和の元后大聖堂、バーレーン・アワリのアラビアの女王マリア大聖堂など、戦争や政情不安の中にある国々の巡礼聖堂も参加する。
同時に、ルルド(フランス)、チェンストホバ(ポーランド)、ロレート(イタリア)、ポンペイ(イタリア)、ノック(アイルランド)、グアダルーペ(メキシコ)などの国際的な巡礼聖堂も加わる。
教皇と共にとり行われるこのロザリオの祈りは、バチカン・ニュースのサイト上で中継される。
27 5月 2022, 11:52