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復活祭を記念するウクライナ・ハルキウのギリシャ典礼カトリック教会 2022年4月24日 復活祭を記念するウクライナ・ハルキウのギリシャ典礼カトリック教会 2022年4月24日  (AFP or licensors)

「平和が可能であることを表す勇気を」教皇、東方教会の復活祭に

教皇フランシスコは、東方教会の復活祭にお祝いを述べると共に、復活祭の停戦を改めてアピールされた。

 教皇フランシスコは、4月24日、バチカンで行われた日曜正午の祈りの集いで、東方教会の復活祭にお祝いを述べると共に、復活祭の停戦を改めてアピールされた。

 先週の日曜日、グレゴリオ暦で祝われた復活祭に続き、この日曜日は、正教会、東方典礼カトリック教会、また他の共同体が、ユリウス暦における復活祭を祝ったことに教皇は言及。

 ユリウス暦に従い復活祭を祝うすべての人々にお祝いを伝えつつ、復活されたキリストが皆の心を希望で満たし、戦争の野蛮に侮辱された平和を取り戻してくださるようにと祈られた。

 この戦争の開始からこの日でちょうど2ヶ月が過ぎたが、それは止まるどころか、激化していると教皇は述べた。すべてのキリスト者にとって最も神聖で荘厳なこの日々、主の復活を告げる鐘の音ではなく、死をもたらす武器の轟音が勝り、また、言葉よりも、武器がとって変わりつつあることは悲しい、と話された。

 教皇は、平和を望む意志の目に見える最低限のしるしとして、復活祭の停戦を行うようにと改めて訴えられた。そして、苦しみ疲弊した人々を助けるために攻撃を止め、「あなたがたに平和があるように」(ルカ24,36; ヨハネ20,19.21)という、復活した主が弟子たちに繰り返した言葉に従順に、戦いをやめるよう呼びかけられた。

 教皇は、すべての人に向け、平和を願う祈りと、平和は可能だと言う勇気、可能であることを表す勇気を育てるように、また政治リーダーに向け、紛争の激化ではなく平和を求める人々の声に耳を傾けるようにと、願われた。

24 4月 2022, 18:12