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教皇フランシスコ、雑誌「聖地」創刊100年を記念した出会いで 2022年1月17日 教皇フランシスコ、雑誌「聖地」創刊100年を記念した出会いで 2022年1月17日  (Vatican Media)

教皇「聖地に兄弟愛に基づく社会の構築を」

教皇フランシスコは、創刊100周年を迎えた雑誌「聖地」関係者とお会いになった。

 教皇フランシスコは、1月17日、雑誌「聖地」関係者とお会いになった。

 「聖地(イタリア語版 Terra Santa)」は、フランシスコ会聖地管区を主体とする文化活動として、1921年にエルサレムで創刊された雑誌で、昨年その誕生から100年を迎えた。

 同誌は、聖書・キリスト教・考古学・エキュメニズム、諸宗教対話など様々な視点から、聖地と中東の文化や精神性についての知識をより深めることを目的に、現在、隔月刊で、イタリア語、英語、フランス語、アラビア語など6カ国語で発行されている。

 このたび「聖地」創刊100年を記念して行われた出会いには、フランシスコ会聖地管区関係者をはじめ、同誌の編集・発行にたずさわる人々が出席した。

 教皇は参加者への挨拶で、聖地に関する理解を広めることは、「五つ目の福音」、すなわち、わたしたちの救いのために神のみことばが啓示され、ナザレのイエスにおいて受肉したその場所の歴史的・地理的環境を伝えることである、と強調。

 それはまた、聖地に暮らす人々、聖地の諸教会に属するキリスト教徒たち、同時にユダヤ教、イスラム教の人々の生活を知り、中東地域が持つ複雑で困難な背景の中に、兄弟愛に基づく社会の構築を目指すことでもある、と指摘された。

 教皇は雑誌「聖地」関係者に、巡礼に行きたくとも行けない人々を含む、世界の多くの信者たちの信仰をメディアを通して豊かにして欲しい、と望むと共に、この活動が、聖地で生活するキリスト者たちの支援に役立つことを願われた。

 教皇はこれを機会に、聖地のキリスト教共同体にご自身の寄り添いと祈りと祝福を伝えられた。

17 1月 2022, 16:05