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火山灰に覆われたトンガの沿岸地帯 2022年1月17日 ニュージーランド空軍撮影 火山灰に覆われたトンガの沿岸地帯 2022年1月17日 ニュージーランド空軍撮影 

教皇、トンガの人々のために祈りを呼びかける

教皇フランシスコは、海底火山の噴火により被災したトンガの人々のために祈りを呼びかけられた。

 教皇フランシスコは、バチカンで行われた1月19日(水)の一般謁見で、先日の海底火山の噴火とそれに伴う津波により深刻な被害を受けたトンガの人々に思いを向けられた。

 教皇はこの火山噴火の被害により困難な状況に置かれたすべての人々に精神的に寄り添うとともに、被災者の苦しみが和らぐよう神に祈られた。

 教皇はトンガの兄弟姉妹のために心を合わせ祈って欲しいと、すべての信者らに招かれた。

 大規模な被害に緊急の支援が必要とされるトンガに向けて、オーストラリアやニュージーランドのカリタスも動き出している。

 カリタス・オーストラリア関係者は、トンガは従来から水問題を抱え、水道水は地下水に頼っていることから、今回の噴火が与えた影響を憂慮し、まず水供給に関する支援を考えている、と話した。また、同カリタスはトンガの関係者と連絡を取りながら、土壌の状態を考慮し、緊急に必要とされる支援を行いたい、と述べた。

 カリタス・オーストラリアによれば、現地から入る情報はまだ少ないが、特に遠隔の島々の被害の大きさが伝わっており、こうした島々では海岸沿いの家は津波の被害が大きく、飲料水のほか、避難所が必要とされているという。また、トンガのカリタスには首都ヌクアロファとハアパイ諸島に緊急物資の備蓄があり、これを至急の必要に役立てることができるだろうとの見解を示した。

 カリタス・オーストラリア関係者は、災害には近隣国の助けが重要と述べ、支援金の募集を始めたことを明らかにした。

 同様に、ニュージーランドのカリタスも緊急支援金を送ると共に、同組織内の「太平洋救済基金」を通してさらなる協力を募っている。

19 1月 2022, 14:03

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