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教皇による幼児の洗礼式、システィーナ礼拝堂で

「主の洗礼」の祝日、バチカンのシスティーナ礼拝堂で、教皇フランシスコによる幼児の洗礼式がとり行われた。

 カトリック教会の典礼暦は、1月9日、「主の洗礼」を祝った。

 「主の洗礼」の祝日は、イエスがヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けた出来事を記念する。

 主の降誕から始まった「降誕節」は、聖家族、神の母聖マリア、主の公現を祝い、主の洗礼と共に締めくくられる。

 教皇フランシスコはこの祝日、バチカンのシスティーナ礼拝堂でミサを司式され、この中で幼児の洗礼式をとり行われた。

 「主の洗礼」の日に、教皇による幼児の洗礼が行われるのは毎年の伝統であるが、昨年2021年は、その時点での新型コロナウイルス感染拡大防止対策に従い、バチカンでの洗礼式は行われなかった。

 今年は、現行の感染防止策を遵守しつつ、2年ぶりの洗礼式が可能となった。システィーナ礼拝堂に広がる、ミケランジェロら、ルネサンスの巨匠たちの荘厳なフレスコ画を背景に、両親や家族、代父母らが見守る中、16人の乳児たちが、教皇の手を通し洗礼を授けられた。

 教皇はミサの説教で、この祝日の賛歌に、イスラエルの民がヨルダン川に「素足と、素の魂」で行った、というものがあると思い起こされながら、これは魂を神で浸すということ、その魂はいかなる富も持たず、ただ神を必要としていることを意味している、と話された。

 そして、今日、「素の魂」をもって洗礼の秘跡に臨むこの子どもたちも、義とする神の恵み、イエスの力、人生を進んでいくための力を受け取ることになる、と説かれた。

 教皇は、子どもたちが洗礼によって受けるキリスト者のアイデンティティーを、両親や代父母たちが、その子たちの人生を通して守り保護する義務を強調された。

 また、慣れない場所で長い儀式にあずかる乳児たちを気遣われた教皇は、途中で子どもたちがむずかり、泣き出すことがあっても、主の前であるから安心するようにと、両親たちを励まされた。

 続いて行われた洗礼式で、教皇は一人ひとりの名を呼びながら、「わたしは、父と子と聖霊のみ名によって洗礼を授けます」という言葉と共に、子どもたちの額に聖水を注がれた。

 この後、子どもたちは、聖霊を与えられたことを示す「聖香油の塗布」、キリストを身にまとったこと、キリストと共に復活したことの象徴としての「白衣」、キリストの光に照らされたこと、キリストに結ばれ「世の光」となったことを表す「ろうそく」を受けるなど、キリスト教的シンボルと、皆の喜びにあふれる儀式が終了した。

09 1月 2022, 17:19