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教皇フランシスコ、キプロス およびギリシャ訪問の帰国便機内の記者会見で 2021年12月6日 教皇フランシスコ、キプロス およびギリシャ訪問の帰国便機内の記者会見で 2021年12月6日 

教皇、キプロスおよびギリシャ訪問帰国便で記者会見

教皇フランシスコは、キプロスとギリシャへの訪問終了後の帰国便機内で記者会見を行われた。

 教皇フランシスコは、12月6日、キプロスとギリシャへの2カ国訪問を終え、帰国のための特別機の機内で、記者団と対話された。

 この中で、同訪問で教皇が正教会の指導者らと会見し、教会の一致について話したことをめぐり、ロシア正教会のキリル総主教と再び会見する予定はあるかとの質問に、教皇は、それほど遠くないうちにキリル総主教と出会う意向がある、と述べた。

 教皇はこれについて、来週あたりイラリオン府主教が教皇のもとを訪れ、キリル総主教との会見の可能性について話し合う予定であることを明らかにした。

 また、その会見の場所について、教皇は、キリル総主教がフィンランドに行く可能性に触れると共に、兄弟との対話のために、自分はいつでもモスクワに行く準備がある、と述べた。

 記者との対話の中では、欧州委員会の文書「インクルージョンなコミュニケーションのためのガイドライン」(後に取り下げられた)の中で、「クリスマス」など、特定の宗教を示唆する言葉を用いないよう推奨されていたことについてどう思うか、という質問もあった。

 この問いをめぐり教皇は、欧州連合は創始者たちの理念を取り戻すべき、と話した。その一致の理念、偉大な理念は、イデオロギーの植民地化の道を歩まないよう注意するものであったと述べた教皇は、欧州連合は構成国の一つひとつを尊重すべきであり、国々の多様性に対し、画一化を求めるものではない、と語った。

 それぞれの国が特徴を持ち、それぞれが他の国に対し互いに開いているのが欧州連合であり、イデオロギー的植民地主義の媒介者であってはならない、と教皇は述べ、そういう意味において問題の文書は時代錯誤である、と話された。

06 12月 2021, 21:51