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教皇、サクロ・クオーレ大学医学部創設60周年の記念ミサ

教皇フランシスコは、ローマのサクロ・クオーレ・カトリック大学医学部の創設60周年を記念するミサを捧げられた。

 教皇フランシスコは、11月5日、ローマのサクロ・クオーレ・カトリック大学医学部の創設60周年を記念し、同大付属のジェメッリ総合病院でミサを捧げられた。

 サクロ・クオーレ・カトリック大学は、経済学者で、18世紀末から19世記初頭のイタリアのカトリック運動に大きな役割を果たした福者ジュゼッペ・トニオーロ(1845-1918)の理念を基礎に、アゴスティーノ・ジェメッリ神父(1878-1959)を中心とし、1921年に創立された私立大学。ミラノに本部を置き、他にブレシャ、クレモナ、ピアチェンツァ、ローマにキャンパスがある。

 ローマにある医学部は、同大付属アゴスティーノ・ジェメッリ総合病院を併設している。教皇フランシスコは、今年7月、結腸の手術のため、同病院に入院されていた。

 ジェメッリ病院前の広場でとり行われたミサには、大学関係者、および病院の医療スタッフ、患者らと家族たちが参列した。

 説教の中で、教皇は、数ヶ月前の入院の折、同病院で受けた治療と人々の愛情に、改めて心からの感謝を述べられた。

 教皇はイエスの聖心(サクロ・クオーレ)を「記憶」「情熱」「癒し」という、3つのキーワードを通して観想。

 イエスの聖心は、わたしたちを神の愛に連れ戻しながら、わたしたちの記憶をいやし、いかなることがあっても、神の子として愛されていることを思い出させる、と教皇は述べた。

 そして、わたしたちもまた、人々との出会いの中で受け取った微笑みや温かい言葉を通して、愛ある記憶を育てることができる、と教皇は話し、病院や大学での困難な一日や疲労の後でも、こうした思い出によって、自分自身を取り戻すことができるだろう、と話された。

 また、教皇は、特に患者にとっては、病院での良い思い出はその一日の中で非常に重要な意味を持つもの、と指摘。友愛に満ちた言葉、微笑み、寄り添う態度が、患者たちを内側からいやし、心を温める、と語られた。

 次に、教皇は、イエスの聖心は、単なる生温かい信心の対象ではなく、その聖心は愛に傷つき、十字架上でわたしたちのために貫かれ、与えられた、情熱のシンボルである、と強調。

 裂かれた神の聖心は雄弁であり、言葉なくして、純粋ないつくしみと、傷つき、いのちを与える愛を語っている、と説かれた。

 最後に、教皇は、「わたしたちと共におられる神」、イエスの聖心がもたらす大きな慰めの力に言及。

 多くの素晴らしい進歩にも関わらず、医学の分野ではまだよく解明されていない疾患があったり、医療システムが理想通りには機能しないこともあるが、イエスの聖心は、「わたしはここにいる。勇気を出しなさい」と、わたしたちを常に慰め、力づけてくれる、と話された。

 教皇は、わたしたちにも他者を慰めることのできる恵みをお与えください、とイエスの聖心に祈りつつ、心を開き、助け合いながら、互いの重荷を支え合っていこう、と関係者らを励まされた。

 

05 11月 2021, 17:23