教皇、エチオピア・ティグレ州の飢饉状態を憂慮
教皇フランシスコは、エチオピアのティグレ州で飢饉状態にある人々に連帯を示された。
教皇フランシスコは、エチオピア北部の飢饉の危機を憂慮され、暴力の停止と食料支援を訴えられた。
教皇は、6月13日(日)の正午の祈りで、同国ティグレ州で深刻な人道危機のために飢饉状態に瀕している貧しい人々に連帯を表された。
「今日、そこには飢饉があり、人々は飢えています」と述べた教皇は、同地で続く暴力をただちに停止し、すべての人に対する食料・医療支援の保証、社会調和の回復が行われることを願われた。
これらの住民に手を差し伸べるすべての人に感謝の言葉をおくられた教皇は、同地の人々の苦しみが和らげられるよう聖母に祈りを捧げられた。
エチオピア北部ティグレ州では、州政府与党ティグレ人民解放戦線と同国連邦政府との対立が続き、その緊張関係は昨年秋に武力衝突に発展した。このため、同地方では、基本的な社会サービスへのアクセスが困難になり、病院や学校は戦闘で大きな被害を受け、食料不足のため、子どもたちをはじめ市民は飢えに苦しんでいる。
エチオピアの司教団は、この重大な人道危機を告発していた。
13 6月 2021, 16:24