アースデイ:教皇「環境問題に今こそ共に取り組む時」
教皇フランシスコは、2021年度の「アースデイ」に、二つのメッセージをおくられた。
4月22日、地球環境について考え、行動する日、「アースデイ」が記念された。
教皇フランシスコは、この日、環境問題への関心を呼びかける二つのビデオメッセージをおくられた。
一つは、同日始まった米政府主催の「気候変動サミット」へのメッセージで、教皇はこの中で、参加者らに挨拶を述べると共に、会議の豊かな実りを祈られた。
教皇は、このサミットがグラスゴーで開催される気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に向けた準備となることはもとより、わたしたちに託された自然という贈り物を守るための責任をいっそう明確にするための歩みとなることを願われた。
わたしたちの関心は、環境を汚染することなく、より純粋に保全すること、と述べた教皇は、自然をいたわることで、わたしたちもまた自然からのいたわりを得る、と話された。
また、教皇はこの日、同時に、「アースデイ」に向けたメッセージを発表された。
これを通し、教皇は、自然を守るとは、神が創造した生物の多様性を大切にすること、と述べ、生物多様性と人間との相互関係により関心を持つよう招かれた。
自然破壊をくい止めることは容易ではないが、まだ間に合う、と話す教皇は、今こそ、この問題に一人ではなく共に取り組む時、と呼びかけられた。
教皇は、今日、地球全体で共有している新型コロナウイルスによるパンデミック問題もまた、わたしたちの相互依存関係を明らかにすることになった、と述べ、環境保全そしてパンデミックへの対応という二つの大きな急務の課題に、皆が一体となって努力する必要をあらためて強調された。
22 4月 2021, 19:31