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クリスティアン・カルラッサーレ被選司教(左端)、南スーダンのカトリック信者たちと クリスティアン・カルラッサーレ被選司教(左端)、南スーダンのカトリック信者たちと 

教皇、南スーダンで負傷した被選司教のために祈り

教皇フランシスコは、南スーダン・ルンベクで襲撃により負傷した、同地の被選司教のために祈られた。

 南スーダン・ルンベクで、地元教区のクリスティアン・カルラッサーレ被選司教が襲撃により負傷した。

 カルラッサーレ被選司教は、イタリア出身で、コンボーニ宣教会会員、43歳。司祭叙階後の2005年、宣教師としてスーダンに派遣され、南部のジョングレイ州(現在、南スーダン領)で司牧。今年3月、教皇フランシスコより、イタリア人では最年少の司教として、ルンベク教区司教に任命された。来る5月23日には、司教叙階式が予定されていた。

 ルンベク教区は、2011年、南スーダン分離独立の直前に前司教が亡くなってから司教空位が続き、カルラッサーレ師は10年ぶりに同教区を導くために着任した矢先だった。

  4月25日から26日にかけての深夜、同被選司教の居住先に武装した二人組がドアを銃で撃ち破り侵入し、司教に向け複数回発砲した。この襲撃で負傷したカルラッサーレ師は、ルンベク駐在のイタリアの国際医療NGOの診療所で応急処置を受けた後、首都ジュバへ、さらに隣国ケニアのナイロビの病院に移送された。治療を受け、現在、容態は安定していると見られる。

 カルラッサーレ師は、所属するコンボーニ宣教会に託したメッセージで、「自分を撃った人を赦します」と述べたほか、「わたしのためでなく、わたしよりもっと苦しんでいるルンベクの人々のために祈ってください」と伝えた。

 バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長によれば、教皇フランシスコは、カルラッサーレ被選司教が負傷した知らせを受け、同師のために祈っておられるという。

 現地関係者の情報では、事件後、数名が事情聴取を受けたが、この襲撃の動機は現在のところ不明で、物が奪われなかったことから、捜査は強盗未遂以外を視野に入れているという。ルンベク地域を長年にわたり苦しめている民族間の紛争が襲撃の背景にあるとも考えられている。

27 4月 2021, 11:43