ミャンマー情勢:教皇、暴力の停止と対話を訴える
教皇フランシスコは、ミャンマーの緊迫した情勢に対し、暴力の停止を強く訴えられた。
教皇フランシスコは、3月17日(水)、一般謁見の席で、ミャンマーへのアピールを新たにされた。
ミャンマーでは、2月1日の国軍によるクーデターから1か月半が経った今、抗議デモ参加者らに対する弾圧は厳しさを増し、流血の事態が続いている。
国連人権高等弁務官事務所の3月16日の発表によれば、クーデター後の弾圧の犠牲者は149人にのぼる。
最大都市ヤンゴンの一部に戒厳令が敷かれ、強まる弾圧の中で住民らの避難が相次いでいる。
こうした事態を受けて、教皇は17日の一般謁見で、次のように暴力の停止を強く訴えかけられた。
「ミャンマーの悲劇的な状況を前に、大きな悲しみと共に、再びアピールしたいと思います。
ミャンマーでは、若者たちをはじめ、多くの人が祖国に希望をもたらすために、命を落としています。
わたしもミャンマーの道にひざまずいて言います。『暴力を止めてください!』
わたしも腕を広げて言います。『対話が勝りますように!』」
ミャンマーの政変後の情勢を注視する教皇は、3月3日の一般謁見でも、衝突による犠牲者を悼み、対話を呼びかけていた。
17 3月 2021, 11:14