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教皇フランシスコ モザンビークの病院で 2019年9月 教皇フランシスコ モザンビークの病院で 2019年9月  (Vatican Media)

教皇「憐みのミッションへの取り組みは急務」

教皇フランシスコは、2021年度の世界宣教の日に向け、メッセージを発表された。

 教皇フランシスコは、2021年10月の「世界宣教の日」に向け、メッセージを発表された。

 カトリック教会の「世界宣教の日」は、全世界に福音をもたらすために、すべての人の宣教心を励まし、宣教地への霊的・物的支援や、宣教者や教会間の交わりを促進することを目的とするもの。10月の最後から2番目の主日に記念される「世界宣教の日」は、今年は、10月24日に行われる。

 2021年度「世界宣教の日」のテーマは、「わたしたちは、見たことや聞いたことを話さないではいられないのです」(使徒言行録4,20)。

 教皇はこのメッセージで、わたしたちが神の愛の力を体験する時、生活の中で御父の存在を認める時、「わたしたちは、見たことや聞いたことを話さないではいられない」と強調している。

 イエスの弟子たちとの関係、イエスの受肉の神秘において啓示されるその人間性、その福音、死と復活は、神がいかに人類を愛し、わたしたちの喜びや悲しみ、望みや苦悩をご自分のものとしているかを表している、と教皇は述べた。

 福音宣教の歴史は、友情の対話を築くためにすべての人を呼ばれる、主を情熱的に探求することから始まる。

 使徒たちは、主との友情の中で、イエスが病者をいやし、罪びとたちと食事し、空腹の人々を満たし、疎外された人に近づき、律法により清くないとされた人々に触れ、貧しい人々に寄り添い、人々を幸いへと招き、新しい権威ある方法で教えるのを見て、驚きと喜びを抑えることができなかっただろう、と教皇は振り返っている。

 そして、このような体験が、イエスの生き生きとした存在を心の中に炎のように保たせ、犠牲や無理解を受ける恐れをも超えて、わたしたちを宣教へと駆り立てるのである、と記された。

 今日のパンデミック危機は、多くの人々の苦しみや、孤独、貧困、不正義を増大させ、自分たちのいつわりの安定や、分裂した状態を明るみに出しながら、わたしたちに失望をもたらした、と述べた教皇は、それゆえに、今、わたしたちの共同体や、家庭、心の中で、「(イエスは)ここにはおられない。復活なさったのだ」(ルカ24,6)という希望の言葉を聞く必要があると説いている。

 さらに、教皇は、このパンデミックの時、「ソーシャルディスタンス」の名のもとに自分たちの無関心や無気力をごまかすことなく、必要とされるディスタンスをも、出会いと、ケア、助けの機会に変える、「憐みのミッション」に取り組むことが急務である、と呼びかけている。

 「教会は福音宣教のために存在する」という聖パウロ6世の言葉(使徒的勧告「福音宣教」14)にあるように、宣教は常に教会のアイデンティティーであった、と述べつつ、教皇は、自分自身や小さなグループの中に閉じこもることは、信仰を弱め、驚き、感謝する力を弱めてしまうと警告。すべての人を訪れ、抱擁するために、常に外に向けて開くことが必要、と記した。 

 このパンデミックの中で、共同体の輪を広げ、近くにいながらも「自分たちの世界とは関係ない」と思っていた人々とも積極的に出会い、これらの人々がわたしたちの兄弟姉妹であることに気づくよう、教皇は信者たちを励ましている。

29 1月 2021, 16:52