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教皇フランシスコ 2021年1月1日のお告げの祈り 教皇フランシスコ 2021年1月1日のお告げの祈り  (ANSA)

教皇「新年が兄弟的連帯と平和の年となるように」

典礼暦で「神の母聖マリア」を祝った2021年元日、教皇フランシスコは、お告げの祈りをバチカンより唱えられた。

 教皇フランシスコは、2021年1月1日(金)、正午の祈りをバチカン宮殿で唱えられた。

 前日の大晦日の晩課と、「神の母聖マリア」に捧げる元旦のミサの司式を、坐骨神経痛のために見送られた教皇は、元日正午にはお元気な姿を見せられ、今年最初の「お告げの祈り」を、テレビやラジオ、インターネットを通してつながる、世界中の信者らと共に唱えられた。

 典礼暦で「神の母聖マリア」を祝う新年最初の日、教皇は、聖母マリアの母としての愛情深い眼差しのもとに新しい年と人々の歩みをゆだねると共に、この日記念されたカトリック教会の「世界平和の日」(テーマ「平和への道のりとしてのケアの文化」)に言及された。

 教皇は、2021年が幸せで穏やかな年となるよう心から願いつつ、同時にこの年が兄弟的連帯と平和、信頼と希望の年となるよう、聖母に託して祈られた。

 教皇の2021年1月1日のお告げの祈りの説教は以下のとおり。

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 親愛なる兄弟姉妹の皆さん

 新年おめでとうございます。

 今日、典礼は神の御母の祭日を記念します。聖母マリアの母としての愛情深い眼差しのもとに新年を託しましょう。そして、わたしたちの不安や苦しみを、何でもお出来になる聖母にゆだねながら、この新しい年を歩んでまいりましょう。

 聖母マリアはその御子イエスを見つめていたその同じ優しさを込めて、わたしたちをも見つめてくださいます。わたしたちに安心を与える、聖母の慰めに満ちた眼差しは、神から与えられたこの時を、人間的・霊的に成長し、憎しみや分裂をいやし、兄弟愛を呼び起こし、破壊ではなく築き、他者や自然をいたわる時とするよう励ましています。

 他者や自然をいたわること、これこそまさしく今日記念する「世界平和の日」のテーマです。今年の「世界平和の日」は、「平和への道のりとしてのケアの文化」をテーマとしています。

 過ぎた一年、人類の歩みに刻まれた苦しい出来事、特に新型コロナウイルスによるパンデミックは、他者の困難を思いやり、その心配事を分かち合うことを教えてくれました。この態度は、平和へと導く歩みです。なぜなら、こうすることで、真の兄弟愛に基づく社会を築き上げることができるからです。

 今、わたしたち一人ひとりが、毎日、自分が置かれたあらゆる場所で、慰めの言葉や、優しい行い、助けを必要とする兄弟たちの手を取ることを通して、平和を実現するよう招かれています。困っている人や必要に迫られている人々へのいたわりを妨げるあらゆる障害を取り除き、自分自身、また周りにいる人々と平和のうちに生きることを始めるならば、真の平和を実現できるでしょう。それは、今日残念なことに社会に広がる無関心や、切り捨ての態度、競争心に打ち勝つために、お互いを思いやる文化を築くということです。

 平和とは、ただ戦争がないというだけではありません。それは、各自の実現や、他者との兄弟的な分かち合いを生きる、豊かな意味に満ちた生活のことを言います。絶えず暴力や、利己主義、悪意によって脅かされている、皆が望むあの平和は、その時、実現可能となるのです。

 「平和の君」(イザヤ9,6)をこの世にもたらしてくださった聖母マリアが、人間の力だけでは実現不可能な、平和という貴重な賜物を、天からわたしたちのために得てくださいますように。平和は何よりも神の恵みです。絶えざる祈りによって懇願されるべきものです。忍耐強い対話と、相互の尊敬によって支えられ、真理と正義に開かれた協力によって樹立され、人々の正当な願望に応えるものです。

 わたしの心からの願いは、人々の心の中、家庭、仕事の場、あらゆる共同体や国々に、平和が行き渡ることです。

 今、新年を迎え、2021年がすべての人にとって、幸せで穏やかな年であるように心から願っています。この一年がすべての人にとって、兄弟的連帯と平和の一年、また信頼と希望の年となるよう、神の御母、またわたしたちの母でもある、聖母マリアのご保護にゆだねます。

01 1月 2021, 18:15