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教皇フランシスコ 2020年11月25日の一般謁見 教皇フランシスコ 2020年11月25日の一般謁見  (Vatican Media)

「初代教会の祈り」をテーマに、教皇一般謁見

教皇フランシスコは、11月25日、水曜恒例の一般謁見をビデオを通し行われた。

 教皇フランシスコは、11月25日(水)、バチカン宮殿からビデオ中継による一般謁見を行われた。

 この日、謁見中の祈りをめぐるカテケーシスで、教皇は「初代教会の祈り」をテーマに講話された。

 初期の教会の歩みは、常なる祈りによって息づいていた、と教皇は語り、使徒言行録や、使徒たちの書からは、積極的な活動の傍ら、宣教の基礎・原動力としての祈りのもとに集い、一致する、歩む教会の姿が生き生きと伝わってくる、と話された。

 「彼らは、使徒の教え、相互の交わり、パンを裂くこと、祈ることに熱心であった」(使徒言行録2,42)。

 教皇はこの使徒言行録の記述に、教会生活の4つの本質、「使徒の教えに耳を傾けること」、「相互の交わりを大切にすること」、「パンを裂くこと」、「祈ること」を指摘された。

 教会はキリストと固く結びついてこそ存在の意味があることを、これらはわたしたちに思い出させている、と教皇は述べ、師イエスの言葉と行いを証しする説教と要理教育、利己主義や排他主義を防ぐ兄弟的交わり、わたしたちの間におけるイエスの現存を秘跡として実現するパンを裂く行為、そして、イエスを通し、聖霊において、御父との対話の場をもたらす祈りを、教会生活の柱として示された。

 教皇は、使徒言行録を読むと、祈りのために集うことが、福音宣教の大きな原動力となっていたことを発見すると述べた。そこで、人々はイエスの生きた現存を体験し、聖霊の力に触れることができた。

 初期のキリスト教共同体のメンバーは、それは今日も同様であるが、イエスとの出会いのストーリーはイエスの昇天で終わったわけではなく、彼らの人生においてずっと続いていることを感じていた、と教皇は述べ、主が言われたこと、行われたことを語りつぎ、イエスとの交わりに入るために祈ることで、その体験は生きたものとなり、祈りは光と温かさを広げ、聖霊の恵みは彼らの中に熱意を生み出していった、と話された。

 「祈る教会にキリストのことを思い出させてくださる聖霊が、教会をすべての真理に導き、教会活動や秘跡、また宣教活動の中で働いておられるキリストのはかり知れない神秘を表す、新たな祈りを生み出させてくださいます」と、「カトリック教会のカテキズム」(2625)にあるように、教会における聖霊の働きは、イエスを思い出させることにある、と教皇は強調。

 こうして初代の教会生活は、キリストの記念、集まり、祈りの時間といったリズムに刻まれ、そこで聖霊は、イエスの愛のために海を渡り、危険や人々の侮辱にあうことを受け入れ、旅に出る宣教者らに力を授けていた、と語られた。

 また、「神は愛を与え、愛を求められる」、この神秘に信者の全生活は根差している、と教皇は話した。

 「わたしが今、肉において生きているのは、わたしを愛し、わたしのために身を捧げられた神の子に対する信仰によるものです」(ガラテヤ2,20)。

 教皇は、祈りに時間を捧げることを恐れないすべてのキリスト者は、聖パウロのこの言葉のすべての真理を、礼拝の沈黙を通して味わうことができるだろう、と説かれた。

25 11月 2020, 16:15