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経済をテーマにした若者たちのミーティングに教皇のメッセージ 経済をテーマにした若者たちのミーティングに教皇のメッセージ 

若者たちの経済ミーティングに、教皇の励まし

イタリア・アッシジを主会場とし、新しい経済の形を話し合う若者たちのバーチャル・ミーティングに、教皇フランシスコは、ビデオを通しメッセージをおくられた。

 11月21日、イタリア中部・アッシジを主会場に開催された経済をテーマにした若者たちのバーチャル・ミーティングで、教皇フランシスコは、ビデオを通し講話を行われた。

 「フランシスコの経済」(Economy of Francesco)と題されたこのミーティングは、より正しく包括的な経済の考察を目的に、教皇フランシスコが昨年、若い経済学者や起業家らに参加を呼びかけたもの。

 当初、この集いは、教皇の現地訪問も含め、アッシジでの様々な交流行事と共に、今年3月に開催が予定されていたが、パンデミックの影響で延期を発表。その後、プログラムの変更を経て、11月19日より21日にかけて、アッシジを主会場としたビデオ・ミーティングの形で行われた。

 この間、参加者らはビデオを通し、今日の世界の問題を見つめつつ、貧しい人々をはじめ、社会のすべての人々に配慮した経済のあり方、その実現のプロセスを求め、発表、討論、黙想などを行った。

 ミーティング最終日、教皇は参加者らへの言葉で、聖フランシスコの生き方と精神からインスピレーションを得たこのイベントが、生きるべき召命、文化、協定に向けた、一つの出発点となることを願われた。

 「フランシスコよ、行って、崩れかけたわたしの家を直しなさい」。教皇は、若きフランシスコを動かしたこの神の言葉は、わたしたち一人ひとりへの特別な呼びかけでもある、と話された。

 貧しく疎外された人々と一緒に、地球の資源をも搾取する現在の世界構造が、もはや「様々な点から、持続不可能である」という事実を受け止め、それに責任をもって対応する新しい経済の潮流が緊急に必要とされている、と教皇は説かれた。

 現在の世界の深刻な状況は、パンデミック危機によりいっそう際立つものとなった、と述べた教皇は、社会のすべての人に責任ある自覚が求められる中、若い人々が担う役割がこの上なく重要であるのは、今日のわたしたちの言動の影響を将来に直接受けるのは、まさにこの未来の世代だからである、と語られた。

 今は、人間や社会、環境の犠牲を無視した目先の利益だけに集中した経済モデルに押しつぶされ、貧富の差を前に沈黙し、その場しのぎの解決や慈善事業的モデルに頼っている時ではない、と教皇は話し、貧しい人たちの声を聴き、その尊厳を保証する、単なる救済主義以上の回心と変化がわたしたちの政治と社会に必要、と強調した。

 今日、わたしたちは互いを兄弟と認め、他者のために善きサマリア人となるための大きなチャンスを前にしている、と教皇は話した。

 現在のパンデミック危機の後に危惧される最悪のリアクションは、さらなる消費熱や、新しい形の利己的保身主義である、と述べた教皇は、今こそ、良いものを育て、機会を活かし、皆の力を合わせて共通善のために取り組んでいこう、と若い人々を励まされた。

21 11月 2020, 18:00