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枢機卿会議:教皇「回心とは、脇道から神の道へと戻ること」

教皇フランシスコは、枢機卿会議を開かれ、新枢機卿の叙任式をとり行われた。

 教皇フランシスコは、11月29日、バチカンで公開枢機卿会議(コンチストーロ)を開催、新しい枢機卿の叙任式をとり行われた。

 教皇フランシスコにとって7回目にあたるこの公開枢機卿会議は、新型コロナウイルスのパンデミックによる世界的危機を背景に開催された。

 こうしたことから、今回の枢機卿会議は、一般参加者の人数が抑えられたほか、枢機卿団においても、パンデミックを取り巻く諸事情により、自国に留まりインターネット中継を介して参加した枢機卿が少なからず見られた。

 また、この日、新たに叙任された13人の枢機卿のうち、フィリピンのホセ・アドヴィンクラ枢機卿、ブルネイのコルネリウス・シム枢機卿は、同様の理由で儀式には参加できなかった。両枢機卿には、日を改めて、教皇の代理使節により、枢機卿の象徴である緋色のベレッタ(帽子)と、指輪が届けられる。

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 聖ペトロ大聖堂の「司教座の祭壇」で行われた儀式では、感染拡大防止に配慮しながらも、伝統にのっとり、教皇から新枢機卿へ、ベレッタと、指輪、任命状が手渡された。

 帽子と指輪の授与後、教皇と新枢機卿、また新枢機卿と枢機卿団メンバーとの抱擁は行われなかったものの、任命による責務の重さを感じさせると同時に、温かい祝福の雰囲気に包まれた儀式となった。

 式では、新枢機卿を代表し、マリオ・グレック枢機卿が、教皇に挨拶を述べた。

 教皇は、新枢機卿に向けた言葉で、式中朗読されたマルコ福音書(10,32-45)を取り上げ、エルサレムに向かう道を先頭に立って進み、ご自分の死と復活を三度予告するイエスに対し、驚き怖れる弟子たちや世俗的な出世を願うヤコブとヨハネとの、その深いコントラストを観想するよう招かれた。

 神のしもべとしての道をまっすぐ進まれるイエスと、イエスの使命を理解できず、世俗的な思いから、いわば脇道にそれる弟子たち。教皇は、イエスを愛し、イエスに従うことを望む者として、わたしたちも神の御子の受難と死と復活の道を、脇にそれないように自戒しながら進まなくてはならない、と説かれた。

 足と体はイエスに従っていても、心が離れていると、それがわたしたちを脇道へとそらすことになる、と教皇は述べ、たとえば枢機卿の衣の緋色は、殉教の血の色であるが、油断すれば、その色は世俗的な成功の象徴になりかねない、と警告された。

 教皇は、「回心とは、まさに脇道から神の道へと戻ることである」と強調し、新枢機卿らの使命を励まされた。

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 今回の公開枢機卿会議で任命された13人を加え、現時点での枢機卿の総数は229名、そのうち、コンクラーベの選挙権を持つ80歳未満の枢機は128名、選挙権を持たない80歳以上の枢機卿は101名となった。

 枢機卿団メンバーの新しい出身国として、ブルネイとルワンダが加わり、昨年、前枢機卿を亡くしたマルタに再び枢機卿が生まれた。これによって、枢機卿団メンバーは、世界90ヵ国を代表することになる。

 この日、叙任された新枢機卿は、次のとおり(儀式における叙任順・敬称略・括弧内は出身国と年齢)。

[80歳未満の有権枢機卿]

マリオ・グレック / シノドス事務局・事務局長(マルタ、63)

マルチェッロ・セメラーロ /  列聖省長官(イタリア、72)

アントワーヌ・カンバンダ / ルワンダ・キガリ大司教(ルワンダ、62)

ウィルトン・グレゴリー / 米国・ワシントン大司教(米国、72)

ホセ・アドヴィンクラ / フィリピン・カピス大司教(フィリピン、68)

セレスティーノ・アオス・ブラコ / チリ・サンチアゴ大司教、カプチン・フランシスコ修道会(スペイン、75)

コルネリウス・シム / ブルネイおよびクアラルンプール代牧(ブルネイ、75)

アウグスト・パオロ・ロユーデチェ / 伊・シエナ‐コッレ・ヴァル・デルサ‐モンタルチーノ大司教(イタリア、56)

マウロ・ガンベッティ / コンヴェンツァル・聖フランシスコ修道会、アッシジ・聖フランシスコ修道院院長(イタリア、55)

[80歳以上の枢機卿]

フェリペ・アリスメンディ・エスキヴェル / メキシコ、サンクリストバル・デ・ラス・カサス名誉司教(メキシコ、80)

シルヴァーノ・マリア・トマーシ / 教皇大使(イタリア、80)

ラニエーロ・カンタラメッサ / 教皇付説教師、カプチン・フランシスコ修道会(イタリア、86)

エンリコ・フェローチ / ローマ教区サンタ・マリア・デヴィーノ・アモーレ主任司祭(イタリア、80)

28 11月 2020, 19:53