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Vatican News
教皇フランシスコ 2020年10月19日(日)正午の祈りの集い 教皇フランシスコ 2020年10月19日(日)正午の祈りの集い  (ANSA)

世界宣教の日:教皇、拉致から解放された宣教者のために神に感謝

カトリック教会は、10月18日、「世界宣教の日」を記念した。

 10月18日、カトリック教会の「世界宣教の日」が記念された。

 「世界宣教の日」は、10月の最後から2番目の主日に全世界の教会によって記念されるもので、世界の福音化のために、すべての人の宣教心を呼び起こすと共に、宣教地の教会の必要に配慮し、霊的・物的支援や、宣教者や教会間の交流を促進することを目的としている。

 教皇フランシスコは、この日バチカンで行われた日曜正午の集いで、「世界宣教の日」に触れられた。

 今年のテーマ「わたしがここにおります。わたしを遣わしてください(イザヤ6,8)- 兄弟愛を織り出す人々」を示された教皇は、「すべてのキリスト者は、兄弟愛を織り出す者となるように召されている」と話された。

 教皇は、特に世界という大きな畑で福音の種を蒔く司祭・修道者・信徒ら、宣教者たちに思いを向け、これらの宣教者のために祈り、彼らのためにわたしたちの具体的な支援が欠けることのないように、と呼びかけられた。

 こうした中、教皇は、2年前、ニジェールで拉致され、先日、他の3人の人質と共に解放された、イタリア人宣教師、ピエル・ルイージ・マッカッリ神父のために喜びを表され、神に感謝を捧げられた。

 そして、教皇は、宣教者やカテキスタのため、また世界の各地で迫害されたり、拉致されている人々のために祈り続けるよう、信者らを招かれた。

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 先日、拉致後2年ぶりに解放された、アフリカ宣教会のピエル・ルイージ・マッカッリ神父(59)は、イタリア北部クレーマの出身。

 マッカッリ神父は、コートジボワールでの宣教の後、ニジェールのニアメ教区のボモアンガで小教区の司牧に携わっていた。

 同神父は、ニジェールのブルキナファソとの国境近くで、2018年9月17日から18日にかけての夜、イスラム過激派によって拉致された。

 拉致後、マッカッリ神父の消息が最後に確認されたのは、今年3月に公開されたビデオ映像の中であった。

 そして、今年10月8日、マッカッリ神父は、共に人質となっていたイタリア人エンジニアのニコラ・キャッキオ氏、フランス人の支援活動家ソフィー・ペトロナン氏、そして、マリの政治家スマイラ・シセ氏の3人と共に、マリで解放された。

 解放後、マッカッリ神父は、福音宣教省のFIDES通信のインタビューに答えて、長い監禁の日々を「生きるために、耐える」生活であったと振り返った。

 インタビューによれば、マッカッリ神父を過酷な状況の中で支えたものは、母から教わった朝と晩の祈りと、祖母から学んだ観想的なロザリオの祈りであった。

 また、ミサを捧げることはできなくても、毎日、特に主日に、自己奉献の祈りを唱え、自身を裂かれたパンとして、世界とアフリカのために捧げていた。

 毎日曜日、また待降節と降誕節、四旬節と復活節など特別な時期に、自身に福音の一節を与え、それを黙想していた、とマッカリ神父は述べた。

 長い人質生活は、マッカッリ師にとって、「沈黙と、清め、本質への回帰」の時であった一方、「神はどこにいるのか?なぜ、わたしを見捨てたのか?いつまでこの状況が続くのか?」と、多くの問いに満ちた時でもあった、と語った。

 しかし、「神がおられることは知っていた。神は後ろに立っておられると知っていた。今、解放され、帰国して、それを理解し始めた」と、同師は話した。

 マッカッリ師は、監禁中の今年5月にラジオを手に入れることができ、それでバチカン放送を聞くことができた、と述べた。

 ラジオで、主日の福音の解説を聞いたほか、特に聖霊降臨の祭日には、教皇司式のミサを聞くことができ、その時、ミッションでアフリカにいるという自覚と、ローマの聖ペトロ大聖堂にいる気持ちを同時に味わったという。

 マッカッリ師は、自身は砂漠の中に監禁されていても、祈りの中で、精神は宣教する村々を歩き回り、協力者や多くの人々、若者たちや子どもたちの名を呼び、彼らは自分の傷ついた心の中の生き生きとした存在であった、と話した。

 マッカッリ神父は、「ミッションとは『する』ものだけではなく、沈黙でもあること、そして、本質的にミッシオ・デイとは、主の御業であることがわかった」と語った。

18 10月 2020, 15:45