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Vatican News
2020.08.09 Angelus 2020.08.09 Angelus  (Vatican Media)

教皇「核兵器のない世界のために努力を」

広島と長崎への原爆投下から75年、教皇フランシスコは、日曜正午の集いで、核兵器のない世界を構築するための努力を訴えられた。

教皇フランシスコは、8月9日(日)、バチカンで行われた正午の祈りの集いで、核兵器廃絶をアピールされた。

長崎への原爆投下から75年が過ぎたこの日、教皇は、広島と長崎を襲った悲劇を心に留め、核兵器のない世界の構築への取り組みを、次のように訴えられた。

「親愛なる兄弟姉妹の皆さん、75年前の1945年8月6日と9日、広島と長崎は原爆の悲劇に見舞われました。

昨年のこれらの地への訪問を、胸に迫る思いと感謝をもって振り返りながら、核兵器から完全に解放された世界のために、祈り、努力するよう、改めて呼びかけたいと思います。」

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教皇フランシスコは、2019 年 11 月 23 日 から 11 月 26 日 にかけて日本を訪問、日程2日目の11月24日に長崎と広島を訪れた。

長崎の爆心地公園で、教皇は、「人の心にあるもっとも深い望みの一つは、平和と安定への望みです。核兵器や大量破壊兵器を所有することは、この望みへの最良のこたえではありません」と述べた。

「軍備拡張競争は、貴重な資源の無駄遣い」であり、

「本来それは、人々の全人的発展と自然環境の保全に使われるべきもの」と話された。

「核兵器から解放された平和な世界」、その実現には「すべての人の参加が必要」と指摘する教皇は、特に政治をつかさどる指導者らに、「核兵器は、今日の国際的また国家の、安全保障への脅威からわたしたちを守ってくれるものではない」と心に刻むよう願われた。

そして、「人道的および環境の観点から、核兵器の使用がもたらす壊滅的な破壊を考え」「核の理論によって促される、恐れ、不信、敵意の増幅を止めなければならない」と呼びかけられた。

続いて、広島の平和記念公園で開かれた平和のための集いで、教皇はあらためて原爆のすべての犠牲者を記憶に留めると共に、被爆者の方々の「強さと誇り」に、深い敬意を表された。

「戦争のために原子力を使用することは、

現代において、犯罪以外の何ものでもありません。人類とその尊厳に反するだけでなく、わたしたちの共通の家の未来におけるあらゆる可能性に反します。原子力の戦争目的の使用は、倫理に反します。核兵器の保有は、それ自体が倫理に反しています」と、教皇は「確信」をもって強調された。

「戦争のための最新鋭で強力な兵器を製造しながら、平和について話すことなどどうしてできるでしょうか」、「核戦争の脅威で威嚇することに頼りながら、どうして平和を提案できるでしょうか」と問いながら、教皇は「真の平和とは、非武装の平和以外にありえません」と明言された。

「戦争はもういらない! 兵器の轟音はもういらない!こんな苦しみはもういらない!」と、原爆と核実験とあらゆる紛争のすべての犠牲者の名によって、声を合わせて叫ぶよう人々を招いた教皇は、「わたしたちをあなたの平和の道具、あなたの平和を響かせるものとしてください!」と神に祈られた。

09 8月 2020, 18:14