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教皇フランシスコ「他者の苦しみに顔をそむけず、奉仕する者に」 教皇フランシスコ「他者の苦しみに顔をそむけず、奉仕する者に」 

教皇「他者の苦しみに顔をそむけず、奉仕する者に」

教皇フランシスコは、アルゼンチンで行われたオンライン黙想会にビデオメッセージをおくられた。

教皇フランシスコは、アルゼンチンのコモドーロ・リヴァダビア教区が主催したオンライン黙想会にビデオメッセージをおくられた。

7月24日、同教区が霊性コースの一環として行ったこの黙想は、「社会的ディアコニア(奉仕)への回心」をテーマとするもので、教区の司牧に携わるおよそ600人の関係者がビデオを通してこれに参加した。

参加者に向けたビデオメッセージで、教皇は「社会的ディアコニアへの回心」とは、誰かに奉仕することの実現、世界に自分は一人ではないと気づき、他者の物的・精神的な必要に配慮することの実現である、と話した。

わたしたちはエゴイズムのために、他者の苦しみを見ないで、顔をそむけて通り過ぎることに慣れている、と教皇は指摘。

しかし、イエスは、道端に倒れた人の世話をした「善きサマリア人」のように、他者に仕える者となることをわたしたちに願っておられる、と語られた。

人生の道のりの様々な片隅に、お年寄りや子どもたちなど、わたしたちと同じ人間が、その眼差しを通してわたしたちに助けを求めている、と話した教皇は、「この小さい者の一人に、冷たい水一杯でも飲ませてくれる人は、必ずその報いを受ける」(マタイ10, 42)というイエスの言葉を示された。

教皇は、「勇気を出して、しっかり物事を見つめる、それだけであとはすべて自然に進みます」と、人々に奉仕する者となる、「ディアコニアへの回心」のプロセスを励まされた。

25 7月 2020, 11:49