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アフガニスタンの避難民の家族 2019年12月 アフガニスタンの避難民の家族 2019年12月 

教皇「パンデミック下で、避難民たちが忘れ去られないように」

教皇フランシスコは、9月に記念されるカトリック教会の「世界移民・難民の日」に先立ちメッセージを発表された。

教皇フランシスコは、カトリック教会の2020年度「世界移民・難民の日」に向け、メッセージを発表された。

第106回目となる今年の「世界移民・難民の日」は、9月27日に記念される。

テーマは、「イエス・キリストのように、避難をしいられた人々 - 国内避難民に対する受け入れ・保護・推進・統合(仮訳)」。

このメッセージで教皇は、目に見えない国内避難民の悲劇、特に新型コロナウイルス感染拡大による世界的危機のために今日いっそう困難を極めたその立場を思いやられた。そして、パンデミック危機によって、他の多くの緊急事態が忘れ去られることがないようにとアピールされている。

同時に、教皇はこのメッセージを、パンデミックの影響を受け、不確かな状況や、見捨てられ疎外された状態に置かれたすべての人々のためにも捧げられた。

幼子イエスが両親と共にエジプトに避難した際に体験した避難民の立場に、残念ながら今日も多くの家族が直面していると教皇は指摘。

飢餓や戦争、重大な危険のために、より安全で尊厳ある生活を求めて避難民となった人々、その一人ひとりに、ヘロデの時代に逃げざるを得なかったイエスの姿を重ねられた。

難民たちの顔の中にイエスの御顔を認め、具体的に奉仕するために、教皇は2018年の「世界移民・難民の日」で示した「受け入れる」「保護する「推進する」「統合する」の4つのアクションに、さらに2つの動詞の組み合わせを6組加えられた。

「理解する」ために「知る」。知ることは他者を理解する上で必要な第一歩である、と教皇は述べ、エマオで弟子たちに自ら歩み寄り、旅を共にしたイエスのように、移民・難民一人ひとりとの出会いによって、相手を知り、その背景を理解することができる、としている。

「奉仕する」ために「隣人となる」。道端の瀕死の負傷者を見て、憐みを抱き、介抱した善きサマリア人のたとえを示した教皇は、他者への怖れや偏見を超えて隣人となり、奉仕することの大切さを説かれた。隣人に寄り添い奉仕することは、時にリスクをも伴うこと、と教皇は述べながら、パンデミック下で奉仕する多くの医師や看護師らを思い起こされている。

「和解する」ために「耳を傾ける」。和解と救いをもたらす愛は、相手に耳を傾けることから始まる、と教皇は記している。今日の世界にはメッセージがあふれているにも関わらず、耳を傾けるという姿勢は人々から失われつつある、と教皇は指摘しながら、耳を傾けることで、切り捨てられた人々や、自分自身、そして、いつくしみ深い神と、和解するきっかけを得ることができる、と述べている。

「成長する」ために「分かち合う」。神はわたしたちの地球の資源が限られた人々のためだけに恩恵をもたらすことを望まれていない、と教皇は述べ、誰一人締め出すことなく、共に成長するためには、分かち合うことを学ばなければならないと語っている。教皇は、パンデミックはわたしたちが皆一つの船に乗り合わせていることを思い出させた、と記し、真の成長のためには、イエスに5つのパンと2匹の魚を差し出した少年のように、持っているものを互いに分かち合わねばならない、と説いている。

「推進する」ために「引き入れる」。教皇は、パンデミックはわたしたちに共同責任の大切さを再認識させ、すべての人の貢献によってのみ、わたしたちが危機に立ち向かえることを教えた、と述べている。教皇は、すべての人が必要とされ、新しい形の受容と、兄弟愛、連帯が可能な世界を切り開くよう励ましている。

「築く」ために「協力する」。教皇は、現在の状況において、エゴイズムを排し、すべての人が協力する必要を強調。人類の共通の家を守るために、国際的な協力と連帯、皆が参加できる地域の取り組みを保証する努力を訴えられた。

最後に教皇は、難民・避難民、また試練に置かれた人々を、エジプトへの避難において幼子イエスと聖母を守った聖ヨセフの保護に託して祈られた。

15 5月 2020, 16:45